韓国の済州島、外国人客激減で窮地=地元観光協会会長「倒産相次ぐ前に対策講じなければ」

Record China    2020年8月2日(日) 9時20分

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1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国南部のリゾート地・済州(チェジュ)島の観光業が、新型コロナウイルス感染拡大による外国人客の激減により、大打撃を受けている。写真は済州島。

2020年8月1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国南部のリゾート地・済州(チェジュ)島の観光業が、新型コロナウイルス感染拡大による外国人客の激減により、大打撃を受けている。

韓国政府は、外国人が査証(ビザ)なしで一定期間、島に滞在できる制度を2002年に導入した。しかし、新型コロナの感染拡大防止のため、2月4日から中断。約半年が絶ち、地元観光業の被害は雪だるま式に増えているという。

このニュースに、韓国のネットユーザーからは「済州で感染を広げないためには、今は外国人観光客が減っても仕方ないのでは?」「ビザなし訪問制度を中断すれば外国人は減るし、入国を許容すればコロナの感染は広がるし…」「済州のみならず国内の観光業が大変な状況になっている。コロナのせいだ」「コロナが終息するまでビザなし訪問制度の中断し続けるべきだ」などといった声が上がっている。

済州観光協会によると、制度を中断した2月4日から7月30日までに島を訪れた外国人観光客は3万4256人で、前年同期比95.8%減少した。昨年は月平均14万人の外国人が島を訪れていたというが、最近は月に1000~3000人にとどまっているという。

済州と日本や中華圏、東南アジアを結ぶ直行便の運航は、制度の中断と新型コロナの感染拡大により、2月中旬に完全に途切れた。

地元観光業への打撃は大きく、特に中国人観光客の誘客に力を入れていた島内の中小ホテルは、事実上の開店休業状態になっているほか、外国人向けのレストランやバス会社などは一部が廃業に追い込まれているという。

島によると、今年1~5月の済州の観光産業の被害額は1兆5107億ウォン(約1300億円)と推定される。済州観光協会のプ・ドンソク会長は「実際に現場で感じる被害規模はこれよりもはるかに大きい」とし、「地元の観光業で倒産が相次ぐ前に対策を講じなければならない」と話した。(翻訳・編集/関)

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