習近平国家主席は12日夜、要請に応じて、国連のグテーレス事務総長と電話会談を行いました。習主席は、「新型コロナウイルスの感染が発生してから、事務総長から私に慰問の書簡が寄せられ、感染の予防・抑制に向けた中国の対策を積極的に評価すると同時に、公の場で数回にわたって中国の取り組みを支持することを表明してきている。これに感謝の意を表する」と示しました。

　習主席は「現在、新型コロナウイルスの感染が多くの国で発生していることを懸念している。各国が迅速に行動し、効果ある国際協力の展開が求められている。中国は予防・抑制対策での経験を関連各国と共有する用意がある。関連薬品やワクチンを共同開発するとともに、感染が広がっている一部の国にできる限りの支援を提供していく」と強調しました。その上で、「世界保健機関（WHO）がウイルスの封じ込めに向け、世界で起こした行動を支持する」と、中国の姿勢を表明しました。

　習主席は「新型コロナウイルス感染症の発生は、人類は生死を共にする運命共同体であることが再び示されている。今年は国連創設75周年にあたり、中国は引き続き国連の活動を支持していく」としました。

　これに対して、グテーレス事務総長は「中国における新型コロナウイルスの感染が大幅に減少していることをうれしく思い、これに祝賀の意を表する。中国は間もなく感染を抑え込めると同時に、経済秩序も速やかに回復するだろうと信じている」とした上で、「中国が困難に陥った国に支援を提供することに感謝し、発展途上国と経験を共有すると同時に、医療物資や医薬品などを提供することを評価する」と強調しました。さらに、「中国が国際問題で重要なリーダーシップを発揮するよう期待する」と述べました。（提供/CRI）