2020年3月15日、韓国・中央日報は、新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄になっていることを悪用し、金をだまし取る詐欺事件について報じた。

記事によると、ソウル西部地検は13日、同国内に住む中国人の男（30）を詐欺の疑いで起訴した。男は先月、中国の現地住民からマスクを購入してほしいと依頼され、「4万3000個を購入する」と言って1億1000万ウォン（約950万円）を受け取ったが、マスクを発送しなかった疑いがある。男はマスクを全く確保できなかった上、被害者から受け取った金の全てをギャンブルに使い果たしていたという。

検察は12日には「マスク10万枚を送る」という文をインターネット上に投稿し、2200万ウォン（約190万円）をだまし取った韓国人の男（22）も詐欺などの疑いで起訴した。検察は、男がネット上の投稿を見て連絡してきた流通業者や病院関係者らから金をだまし取っていたものとみて調べているという。

これに、韓国のネットユーザーからは、「重い処罰を科して」「この大変な時期にマスクをちらつかせて詐欺を行う者は厳罰に処すべき」「卑劣な人間」「（起訴された中国人の男は）中国に追放して処罰を受けさせよ。韓国人の税金を使いたくない」「頭にきて血圧が上がりそうだ」「被害者は一生苦痛を味わうことになる」などと、混乱に乗じた犯行に批判のコメントが寄せられている。

また、「（被害に遭った）中国人も、個人でなぜそんなに多くのマスクが必要だったのだろうか？」という疑問の声も上がっている。（翻訳・編集/関）