自身の準備不足から注意をそらすために中国を非難するのは危険―エコノミスト

Record China    2020年4月25日(土) 0時20分

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南アフリカのニュースサイト、デイリー・マーベリックは、「中国を非難することは危険な憂さ晴らしだ」とする元ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ジム・オニール氏の寄稿文を掲載した。写真は米ワシントン。

南アフリカのニュースサイト、デイリー・マーベリックは20日、「中国を非難することは危険な憂さ晴らしだ」とする元ゴールドマン・サックスの著名なエコノミスト、ジム・オニール氏の寄稿文を掲載した。中国メディアの環球網が21日、内容を要約して次のように伝えている。

一部の(西側の)国の政府にとって、中国への非難と侮辱は、自身の準備不足から注意をそらすためのものだ。同様に懸念しているのは、西側とりわけ米国による世界保健機関(WHO)への批判の高まりだ。世界の最優先課題は、コロナウイルスによって引き起こされた健康と経済の危機への協調的対応だ。このような時に、非難のゲームは役に立たないだけでなく危険でもある。世界的にも国レベルでも、安全で効果的なワクチンの開発を加速するために可能な限りのことをし、健康危機を抑え込むために共同の取り組みを強化しなければならない。

現在の健康と経済の緊急事態に対する国際的な対応について考える場合、類似しているのは2008年の世界的な金融危機だ。誰もが知っていることだが、その危機は米国から始まった。バブルが崩壊した時、他の多くの国が米国よりも多くの害を被った。それでもなお、米国を非難した国は多くなく、それどころか、強い米国経済が世界の他の国に利益をもたらすため、米国経済が持続的な成長に戻ることを多くの人が歓迎した。

したがって、ダブルスタンダード(二重規範)を適用するのではなく、中国が私たちに何を教えることができるかを検討するほうがよい。具体的には、中国が他の国と比べて(見かけ上の)死者数を低く抑え、経済を再開するために使用した技術についてよりよく理解することに焦点を当てるべきだ。

私たち自身のために、中国が年間6%の成長への道を取り戻すために採用できる政策についても検討する必要がある。中国経済が必然的に世界の回復に重要な役割を果たすからだ。中国のパンデミック後の成長モデルが、国内消費と世界の他の国からの輸入を押し上げられれば、私たちは皆、より良い状態になるだろう。(翻訳・編集/柳川)

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