Record China 2013年11月3日(日) 19時13分
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11月、韓国の台湾鯛バッシングに台湾のメディアや漁民が反発している。誤解に基づく過剰な批判で価格が急落したとして、報復として韓国製品をボイコットするべきとの声も上がっている。資料写真。
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い2013年11月、韓国の台湾鯛バッシングに台湾のメディアや漁民が抗議の声をあげた。
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10月25日、韓国のテレビ局チャンネルAは台湾鯛に関する番組を放映した。台湾鯛は海水に生息しているタイではなく、淡水で養殖されたものだと“暴露”したほか、抗生物質の乱用、養豚場や工場の排水が養殖場に流れ込んでいるなど劣悪な環境で育てられているなどと告発した。
報道を受け、韓国の輸入業者が台湾鯛の輸入を拒否したり、あるいは検疫で輸入がストップされるケースまで出ているという。韓国は台湾鯛輸出量の約半分を受け入れている巨大市場。今回の騒ぎを受け台湾鯛の価格は急落している。
台湾では政治家、メディア、漁民はチャンネルAの番組が一面的で誤解を招くものと批判している。厳しい検査により養殖場の水質は確認されているほか、海外の著名な料理人が養魚場を視察したことも触れられた。台湾漁民からは韓国製品をボイコットするべきとの声も上がっている。
台湾鯛はタイ科の魚ではなくいわゆるティラピアの一種。モザンビークティラピアとナイルティラピアを交配して作られた品種である。ティラピアはシクリッド科に属するが、台湾ではシクリッド科を「慈鯛科」と表記するため、台湾鯛という呼称には問題はないと主張。台湾鯛は代替魚として高い評価を得ていると反論した。実際、台湾行政院農業委員会の日本語サイトでも「ティラピア(台湾鯛)」と明記している。
日本でもティラピアはイズミダイ、チカダイの名称でタイの代替魚として流通していたこともある。現在はタイの養殖コストが下がったため、市場にはほとんど出回っていないという。
韓国では代替魚としての認識が広がっていなかったためか、台湾鯛はタイではないとのニュースは驚きを持って受け止められたようだ。レストランでは台湾鯛の提供を中止する動きが広がっている。また淡水魚の台湾鯛は寄生虫や細菌の問題もあり刺身で食べるには適していないのに、韓国では刺身用として提供されていたのは許せないなどと反発が広がっている。(翻訳・編集/KT)
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