<コラム>香港の男性は女性と真逆で優しい?

茶妹小丸子    2020年3月10日(火) 21時10分

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今回香港に滞在中にはいろいろな香港人と話をしました。当然香港の男性と話す機会や食事をする機会もありました。そうした中で香港の男性の印象をあくまで私個人の感想ですが、述べてみたいと思います。

今回香港に滞在中にはいろいろな香港人と話をしたり、道を訪ねたりしました。当然香港の男性と話す機会や食事をする機会もありました。そうした中で香港の男性の印象をあくまで私個人の感想ですが、述べてみたいと思います。

香港滞在記の一番最初のコラムは香港のおばちゃんパワーのことを書きましたが、香港の女性は確かに強くて頼もしい。が、怖い訳ではありません。パワーがあるといった方がいいかもしれません。香港の女性は強いかもしれないですが、ちゃんと他人への優しさや気遣いもあります。

では、男性はどうでしょうか?香港スターを見てみても男性には結構イケメンも多いし、香港の女性にも人気があるスターが少なからずいます。私は以前日本で香港のスーパースターのアンディ・ラウのファンミーティングに参加したことがありました。この時にもうスターの風格ありありで、ファンの扱いもとても慣れていて、スマートだし、ファンからの際どい質問にも、サラッとファンを傷つけないように答えていました。これが人気の所以なのかなと感じました。

そして、今回香港で話をした香港の男性の印象はというと、若い人でも年配者でも女性には本当に気を使いますね。香港滞在中2日目に友人とこの友人の友達6人が来て、この中に男性が2人いました。この男性の中に熱心な仏教徒の男性がいました。とても知的で話し方も丁寧ですし、この男性のフェイスブックを見ても文化的レベルが高いと認識しています。

海鮮料理を食べに行った時にもこの場所の説明を私に一生懸命に説明してくれて、漁港に船が停泊していたのを見て、「近づいて写真撮ってみたら?近づいても大丈夫だから」と私を案内してくれました。

そして、食事中に私の娘がトイレに向かった後にこの男性は娘のことを心配し、トイレに見に行きました。娘がトイレから戻って来て私に「○○さんが心配してくれてわざわざ来てくれたよ。私も一応トイレの場所を知ってたし、トイレの中国語を読めるのに」と言ったので、「きっと香港に慣れていないと思って心配してわざわざ見に行ってくれたんだよ。私はたぶん大丈夫だと思うと言ったんだけど、心配して見に行ってくれたんだよ」と娘に言いました。「香港の男性は優しいんだよ、それにあの人は熱心な仏教徒で他人に対する心遣いもできるんだよ」と娘に話しました。

そして、食事中も2人の男性は私と娘に一生懸命に食事をお皿に盛ってくれていました。私は2人に、「大丈夫ですよ、自分でやるのでお気遣いなく」と言いましたが、いつも自然にこうした行動が出るんでしょうね。感心するばかりでした。

香港滞在の最後の日の午後、別の友達に会いにPMQというところに行きました。最初にこの友人と知り合ったのはフェイスブックでこの友人のデザインしている自分のお店のことが書いてあった投稿に私が質問したことに始まり、その年にこの友人が原宿に期間限定で店をオープンすると知らせてくれたので行ってみました。それから日本で災害などがあれば「大丈夫ですか?」などとメッセージをくれていました。

今回も私は香港に行くことを言ってあったので、時間があれば会いに行こうかなと思っていたら、香港に出発する前日に、「香港に来たらぜひお会いしたいです」とメッセージが来たので、現地についてから時間を調整して会いに行きました。せっかく香港に来たのに会いに行かないなんて悪いとも思ったので。

約束の日になり、途中まではトラムに乗って目的地近くまで着いたのですが、私はこの友人に、「〇〇と☓☓のどちらで降りたほうが近い?」とメッセージを入れました。すると「調べるから待ってて」という返事が来て、数分後に来た返信はとても詳しく書いてくれました。しかも、どこどこで曲がってそこからどこどこまでまっすぐ行ってなど、GPSの案内よりもとても詳しく書いてくれました。GPSも同時に起動していたのですが、この友人の書いてくれた道順の方がとても詳しかったのです。そして、GPSの案内を見たら友人の言う通りに動いていました。私が香港の街に不慣れだと思ったのか、とても親切に案内してくれました。とてもマメな人なのかなとも思いました。なにせ細かいアクセサリーなどのデザインをしている人だから気の使い方もすごいのかな?とも。

そうして、無事に友人の店に着いてから、友人が「一緒に飲茶に行こう」と自分の仕事のパートナーも誘い、娘と私と友人とそのパートナーの4人で飲茶に行きました。レストランは香港の伝統スタイルの飲茶レストランでした。娘はワゴンに運ばれてくる料理に友人が手を伸ばし、料理を取っている姿を見て驚いていました。そうしたら友人が「ワゴンの側に来て好きなものを自由に取ってもいいんだよ」と教えてくれました。

そして、食べている時も自分のことはそっちのけで私たちに一生懸命にサービスをしてくれました。私は「大丈夫よ、香港は初めてじゃないし、自分たちで取れるから、自分の分をちゃんと食べてよ!見てたらあんまり食べてないじゃない?そちらの方も食べてる?少ないみたいだけど」と話し、友人に食べるように言いました。

友人からは日本から来てくれたのだから、しかもこのコロナウイルス騒ぎの最中に来てくれたのだから歓迎しようという気持ちがとても伝わって来ました。

香港の男性に道を聞くと丁寧に教えてくれます。イギリス統治の時代だった時からこうした習慣が自然に身につくようになったのかもしれませんね。香港は長年イギリスの統治下で生きてきましたが、異国の文化が入って来ることで伝統ある中国文化が侵されることなく、2つの文化がうまく融合されているのが香港なのかもしれないと感じたのでありました。

香港では女性はきつく強そうに見えて、男性は弱そうに見えることがあったのですが、よく観察してみると、男性は女性が発揮できるところを女性に譲り、男性は男性しかできないことを自然に行動に起こす!これに尽きるかもしれません。

これがもしかしたら男女や夫婦が上手くやっていけるコツなのかもしれないと香港で感じました。

■筆者プロフィール:茶妹小丸子

1967年生まれ。千葉県出身。中国浙江省杭州大学(現浙江大学)漢語進修コースに1年留学。広西チワン族自治区外貿公司駐日本代表事務所に5年の勤務、上海に4年間駐在した経験を持つ。バリバリのキャリアウーマンでもない、半分パートタイムで半分専業主婦が30年間自分の目で見て聞いた事を日本の皆さんに紹介できたら!と思っている。

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