SNSに潜り込む人増加、うかうか好きなことも言えない!?―中国メディア

Record China    2013年11月5日(火) 16時47分

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30日、「微信(ウィーチャット)」は利用者が増加するにつれ、単なる交流プラットホームではなくなっている。親は子供の「友人」になりすまして子供の言動を監視し、教師も生徒の目に自分がどのように映っているのかをこっそり確認している。資料写真。

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2013年10月30日、「微信(ウィーチャット)」は利用者が増加するにつれ、単なる交流プラットホームではなくなっている。親は子供の「友人」になりすまして子供の言動を監視し、教師も生徒の目に自分がどのように映っているのかをこっそり確認している。さらには、商売敵のアカウントに「友人」として潜り込み、技術などを盗んだり、市場の現状を見定めたりしている業者もある。そのため、多くのネットユーザーは、「『潜り込み族』がどこにでもいる。微信で好きなことを言うことができない」と不満を漏らしている。揚子晩報が伝えた。

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▽教師が潜り込んで生徒の見方を把握

「潜り込み族の巧みな技にひっかかった」と言うのは大学生の蒋(ジアン)さん。「微信に開設されているクラスのグループに、クラス委員長がクラスメート約20人全員を加入させている。みんなハンドルネームを持っているが、そのグループ加入後も変えていない。ある日、委員長がそのグループで英語の教師が出した宿題のテーマを通知した。みんなそのテーマは難しすぎると思い、不満を言い合っていた。僕も思わず、英語の教師の文句を言った。すると、それから1分もしないうちに、グループの中で『あなたそんなに私のことが嫌いなのか!』というメッセージが投稿された。英語の教師がそのグループに潜り込んでいたのだ。その時、『終わった』と思った。クラスメートの多くからも、『英語の追試決まりだな』と冷やかされた」という。

蒋さんは、「その後、その教師に何かされたということはなかった。ただ、あれ以降は、どのグループの中でも、好きなことは言えなくなった。もしかしたら、また別の教師が潜り込んでいるかもしれないから」と笑いながら語った。

▽親が潜り込んで子供の監視

「微信に潜り込んでいた家族にやられた」というのはある大学生のネットユーザー。「最近、微信で友人が『結婚します』と投稿しているのを目にし、コメントしたところ、実は全くの嘘で、その投稿の最後に『これを転送しないと不幸になる』などと書かれていたため、すぐにその『結婚します』の投稿を転送した。その後は悲惨だった。家族のみんなから電話がかかって来て、『大学も卒業していないのに何が結婚だ』とか、『学校でどんな悪いことをしている』とか、結婚に関するいろんなことを言われた。ひたすら説明に追われ、疲れるほど話した。後になって、実は母方の伯父が微信に潜り込んでいたことを知った。『結婚します』という投稿を家族に話したのもその伯父。騙された。こんなことはもうこりごり」 と語る。

▽上司が潜り込んで部下を監視

留学事業に従事している女性・宋(ソン)さんも「微信」でうっぷんを晴らすのが好きだ。宋さんは、「うちの経営者は本当にケチ。例えば、端午節(端午の節句)の時は従業員1人につき粽を2つしかくれないし、中秋節(3大節句の1つ)なんかは、1箱の月餅を数人で分けなければならない。最近、微信でよく文句を言っていた。でも、その中に経営者が潜り込んでいるとは考えもしなかった。その後、経営者に呼び出された」という。

また、別の女性も、「最近上司に『麗江市(雲南省)への旅行は楽しかったみたいだね。雪山も行ったんだ』と言われた。これは別になんともないけど、上司がこっそり潜り込んで部下の言動を監視していることに驚いた。多分、携帯の番号を使って私を見つけたのだろう。私は連絡先追加のリクエストを送る前に、パスワードを入力する機能を使っていないから、いつの間にか潜り込まれていた」と語る。別のネットユーザーも、「なんか怖い。経営者の悪口を言っていないからよかったけど。今後は気をつけないと」と警戒している。

▽潜り込むなら積極的な動機で

重慶栄格心理カウンセリング所の周矩(ジョウ・ジュー)所長は、「ある意味では、潜り込みにも良い面がある。潜り込んでいる人が、それで自分の至らない点を知り、広い心でそれを反省して改めるなら、進歩することができる。しかし、マイナス思考を抱いていると、もともとうまくいっていなかった人間関係をさらに複雑にする可能性がある。家族、教師、上司、いずれにしても潜り込む目的は何か明確にしておかなければならない。もし、相手の事をよく理解したり、仕事を改善したりするためなら、もっと積極的で、正々堂々とした意志の疎通の図り方を取ることができる」とアドバイスしている。

一方、重慶洛書法律事務所の段勤(ドゥアン・チン)主任は、「同業者の潜り込み行為に対して、法律はまだ境界線を定めておらず、道徳や素行という観点から評価、判断するしかない。全体的に見て、潜り込む人の行為は適切とは言えず、他の人のプライバシーを尊重しなければならない」との見方を示している。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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