2013年10月29日、環球時報（電子版）によると、豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドは28日、中国人の不動産投資により、シドニーの不動産価格が約25％も引き上げられていると指摘した。

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中国人投資家と協業しているシドニーの現地不動産業者は、中国人が不動産を購入しなければ不動産価格は25％前後下がるだろうと話す。シドニーだけでなく、メルボルンでも同様に、一部地区の不動産価格を中国人が押し上げているという。

中国人がオーストラリアの不動産に投資する背景には、中国本土で不動産購入が規制されたことがある。中国では中産階級が1億人を超えるが、これはオーストラリアの中産階級の10倍に相当し、総人口の5倍に相当する。中国本土だけでなく、香港やシンガポールからの不動産投資も増えており、マレーシアの華僑による不動産投資も加わりつつある。

オーストラリア外国投資審査委員会（FIRB）の統計では中国の対オーストラリア投資額は年間160億豪ドル（約1兆4900億円）に上り、間もなくイギリスを抜いて最大の投資元である米国に次ぐ存在となる見通しだ。中国人は、不動産は企業よりも魅力のある投資先だと考えている。売り手側は中国の買い手に喜んで会うだろうが、買い手は戦々恐々としているだろう。（翻訳・編集/岡田）