中国のリアル社会を描く日中合作映画「罪の手ざわり」=当局が公開禁止に?―中国

Record China    2013年10月29日(火) 22時12分

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28日、今年のカンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞に輝いた日中合作映画「罪の手ざわり」(A Touch of Sin / 中国語タイトル:天注定)に、中国での上映禁止の情報が浮上した。

2013年10月28日、今年のカンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞に輝いた日中合作映画「罪の手ざわり」(A Touch of Sin / 中国語タイトル:天注定)に、中国での上映禁止の情報が浮上した。映画情報サイト・時光網が伝えた。

第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で、中国語映画として唯一出品され、最優秀脚本賞に輝いた「罪の手ざわり」。北野オフィス製作による日中合作映画で、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「長江哀歌」のジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督作品だ。急速な経済発展を遂げる中国の4都市を舞台に、鉱山で働く男、風来坊で犯罪者の男、工場労働者の青年、サウナ店員の女性を配し、社会構造の理不尽なゆがみを描いた作品で、今の中国に見られる現実社会を浮き彫りにした。

シビアな視点で描く作品だけに、中国国内での規制問題が話題になっていた。しかし、今夏の時点で11月公開が決定。しかもノーカット上映が伝えられていた。28日、有名インターネット作家のワン・シャオシャン(王小山)氏が自身のミニブログで、「罪の手ざわり」が当局の審査に引っかかり、上映禁止になったと書き記し、ネット上で一気に拡散した。この書き込みは間もなく削除されたが、続いてジャ監督がミニブログで上映禁止に直面したような、意味深なメッセージを発表している。

「罪の手ざわり」の配給側は中国メディアのインタビューに対し、「現段階では文書による通達は何も届いていない」と語っている。(翻訳・編集/Mathilda

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