英国人はなぜ野生動物を好んで食べないのか―中国メディア

Record China    2020年2月22日(土) 21時20分

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17日、中国紙・環球時報は、英国人が野生動物を好んで食べない理由について分析する記事を掲載した。資料写真。

2020年2月17日、中国紙・環球時報は、英国人が野生動物を好んで食べない理由について分析する記事を掲載した。

記事は、すべての英国人が野生動物を好んで食べないわけではないと指摘。例えば英国にはリスを食するところがあるが、これは外来種のハイイロリスの繁殖能力が強すぎで在来種のキタリスが絶滅の危機にひんしているためだと伝えた。英国人はリスのほかに狩猟シーズンにはシカやキジなどを獲るものの、その他の野生動物を捕獲することはまれで、食べることをしないのは言うまでもないという。

では、なぜ英国人は野生動物を食べないのだろうか。その理由の一つとして記事は「おいしくないこと」を挙げた。英国にはキジが多いものの、英国人は脂肪が豊富なニワトリは好んで食べるが、キジは肉が固くて脂肪が少ないので好まないと分析した。

別の理由は「野生の味は寄生虫や病原体をもたらす」と考えていること。これは、1485年の夏に有名なボズワースの戦いで勝利したヘンリー7世の軍隊が、意気揚々とロンドンへ入った際、少なからぬ人が病気になったことと関係していると記事は分析。「粟粒熱」と命名されたこの病気は、大量の汗が出て極度にのどが渇いて精神が錯乱し、その致死率は50%に達し、わずか6週間で1万5000人が命を落としたと伝えた。粟粒熱の原因はいまだに分かっていないが、地元の人たちは、国王の軍隊が戦争中に野生動物を食べたことで疫病が広まったのではないかと考えており、この歴史ゆえに野生動物を食べることを避けているのだと論じた。

また、英国人が食べない野生動物には「野生のハクチョウ」も含むと指摘。英国にはハクチョウ保護法があり、故意にハクチョウを殺すと6カ月の懲役、5000ポンド(約72万円)の罰金となり得ると伝えた。記事は、800年以上前まで英国人はハクチョウを普通に食べていたが、当時の国王が英国の川に生息するハクチョウはすべて王室のものであり、勝手に捕獲する者は厳罰に処すとの法律を出してから、人々はハクチョウを避けるようになったと分析した。(翻訳・編集/山中)

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