CRI online 2020年2月13日(木) 19時40分
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新型コロナウイルスの感染による肺炎との戦いを前に、日本を含む世界各国の民衆が中国国民と共に立ち上がっている。このほど日本から寄付された物資の写真がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で反響を呼んだ。物資の包装箱に「山川異域、風月同天」(山川、域を異にすれども、風月、天...
新型コロナウイルスの感染による肺炎との戦いを前に、日本を含む世界各国の民衆が中国国民と共に立ち上がっている。このほど日本から寄付された物資の写真がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で反響を呼んだ。物資の包装箱に「山川異域、風月同天」(山川、域を異にすれども、風月、天を同じうす)という8つの漢字が記されていたからだ。中日両国は共に漢字文化圏に属し、日本の民衆はこの短い数文字で特別な温かみと感動を伝えた。
この8つの漢字の裏には、1300年近く前の中日友好交流史の美談がある。当時、まさにこうした言葉に心を動かされて、両国で共に名高かった鑑真和尚が仏教の戒律を伝えるため日本への渡航を6回試みた。時代は移ろい、今日日本の民衆の善行が、この8つの漢字に新たな意味を与えた。中日は一衣帯水で、人的交流が活発で、利益が深く融合していると同時に、自然災害や重大な感染症など様々な危険を前に苦楽を共にしている。こうした中日両国が共に経験してきた災難は、長年助け合ってきた両国民の隣人の道を鏡のように映し出している。
2008年の四川大地震発生後、日本各界が積極的に支援の手を差し伸べ、日本からの救援隊と医療隊が被災地で人々を救ったことを中国国民は今も覚えている。2011年の東日本大震災後、中国の政府、民間各界、および在日華僑・華人、日本の中国系企業、中国人留学生が次々に行動を起こし、日本の被災者のために寄付を行い、見舞い、支援したことを日本の友人たちも常に口にする。現在、相手のことを我がことのように感じ、苦難を共にする友情が、新型肺炎との戦いの中で再び表れている。
日本の二階俊博自民党幹事長、斉藤鉄夫公明党幹事長、茂木敏充外相、菅義偉内閣官房長官ら党・政府要人が、習近平国家主席の指導下で新型肺炎の拡大を阻止する中国政府・国民の力強い措置に敬意を表し、中国で新型肺炎が発生したのは自らの親戚や隣人が病気になったのと同じことだと考え、中国側を全面的に支援する考えを表明している。
日本政府はマスク、防護服、防護ゴーグルなど現地で不足する物資を緊急調達し、チャーター機で武漢へ輸送した。東京、大分、熊本など地方自治体も緊急時用備蓄を調達し中国側へ寄付した。日本企業や友好団体、一般市民までもが次々に寄付を行い、中国国民の新型肺炎との戦いに支持と無私の援助を提供した。数日前には日本の14歳の少女が初春の寒風の中、赤いチャイナ・ドレスを着て、新型肺炎と戦う中国のために義援金を募った。彼女の姿は、私たちの心を再び温めた。
現在日本は中国以外で新型肺炎の感染者数が最も多い国だ。自らが新型肺炎の圧力に直面する中、日本は人道的精神から中国側に支援の手を差し伸べている。日本の政府高官やいくつかの学校は、中国と武漢を悪意をもって語らないよう国民と学生に注意を促してもいる。国境を越えたこうした友情は得難く貴いものであり、中国国民も心から感謝している。
各国は共に一つの世界にある。公衆衛生上の突発的事態を前に運命が緊密に結びついており、自国の事のみを考えて他国を顧みないですむ国はない。現在、新型肺炎対策は正念場にあり、中国の政府と国民は全力で戦っている。我々には、新型肺炎との戦いに勝利する自信と能力が完全に備わっている。中日双方は各自の強みを活かし、引き続き情報・政策・技術面の交流を強化し、新型肺炎対策で協力し、連携して拡大を阻止し、両国と世界の公衆衛生上の安全を守ることができる。これはまさに新しい時代における中日関係のあるべき姿だ。
新型肺炎との戦いは現在も続いている。新型肺炎との戦いの過程における双方のポジティブな連動が、中日関係の一層の改善と発展を後押しする新たな原動力となり、両国民の友好的感情を増進する新たな絆となることを、私は心から望む。また、両国がこれを契機に手を携えて前進し、両国と世界の人々の健康と幸福を促進するために共に努力することを期待する。
(文:孔鉉佑・駐日本中国大使。「人民網日本語版」より)
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