大人気のドロドロ宮廷ドラマ、「社会道徳をむしばむ」との共産党機関紙の批判に一般の半数が同意―中国

Record China    2013年9月22日(日) 9時0分

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19日、中国共産党機関紙・人民日報が国内で大人気を博したドラマ「宮廷の諍い女」を批判する評論を掲載し、ネット上では熱い議論が巻き起こっている。劇中写真。

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2013年9月19日、中国共産党機関紙・人民日報が国内で大人気を博したドラマ「宮廷の諍い女」を批判する評論を掲載し、ネット上では熱い議論が巻き起こっている。長沙晩報が伝えた。

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「宮廷の諍い女」は2011年末より2012年春にかけて中国各地で放映され、大きな話題を呼んだテレビドラマ。清代の雍正年間(1722−1735年)の後宮を舞台に、雍正帝の側室として入ったヒロインが数々の宮廷内の数々の陰謀に巻き込まれながら乗り越えてゆく。

この評論記事は、ヒロインが宮廷内の権力闘争や陰謀を乗り越えるたびに次第に権謀術数を身につけ、最後には皇后と取って代わって権力を手に入れた点を挙げ、「これこそがこのドラマが広め、宣伝している価値観だ」と批判的に論評した。一方、同じく宮廷内に渦巻く陰謀と権力闘争に巻き込まれるヒロインを描いた韓国ドラマ「チャングムの誓い」では、ヒロインは決して最後まで悪に染まらず、終始自分の道徳的立場や人としての正しいあり方を貫く。くだんの記事はこの2つのドラマを比較し、「『チャングムの誓い』で描かれたものこそが正しい価値観であり、作品のテーマは『正義を貫いてこそ最終的に悪に勝利できる』ものでなければならない」と結論付けた。

「宮廷の諍い女」が大ヒットドラマだったため、この評論はあっという間に注目を集めた。インターネット上ではアンケート調査が実施され、「『宮廷の諍い女』に描かれる心理は、社会道徳に悪影響を与えると思いますか?」との質問を投げかけられた。

選択肢は「賛成。映画やテレビドラマは正しい気風を広め、正しい価値観を伝えるべきだ。『宮廷の諍い女』は悪をもって悪を征することを奨励し、社会の風紀を損なう内容だ」、「反対。映画やテレビドラマは多様化すべきだ。もしすべての作品が正義を賛美する内容だったら嘘っぽくて単調だし、社会とかけ離れたものになる」、「どうでもいい」の3択。

20日時点で5万人以上の回答を集めたが、結果は52.0%が「賛成」、41.9%が「反対」、6.0%が「どうでもいい」と回答。「ドラマや映画は正しい気風を広めて正しい価値観を伝えるべきだ」と考え、人民日報の評論に同意する人が半数以上に上った。(翻訳・編集/碧海)

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