2013年9月16日、中国外交部の羅照輝(ルオ・ジャオフイ)アジア局長は、韓国外交部のパク・ジュンヨン東北アジア局長と中国北京市で会談した際、中国の豪華客船・海娜号が韓国・済州島の裁判所により差し押さえられた件について不満の意を表明した。中国外交部の公式ページの情報をもとに中国新聞社が伝えた。

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両者は北京で行われた外交協議で、中韓の二国間関係や朝鮮半島情勢、地域協力などの問題について意見を交換した。その際に羅照輝アジア局長は海娜号の件について「極めて不満だ。韓国側には中国人観光客の安全や合法的な権益を保障すると同時に、同様の事件が再発しないよう措置を求めたい」と述べ、強い不満の意を表した。

パク東北アジア局長はこれに対し、「韓国は中国を非常に重視し、配慮している。今回の件は極めて遺憾であり、このことが両国の観光協力に影響を与えないようにしたい」と回答した。

中国本土初の豪華客船・海娜号は債務トラブルにより、中国企業からの申請を受けて済州島の裁判所によって13日から差し押さえられていた。停泊中だった済州島で差し押さえられた海娜号には2300人以上の乗員と乗客がいたが、この処分により身動きが取れなくなり、16日に解放されるまでの間、希望した乗客がチャーター便によって複数回に分けて北京へ輸送された。同日午後に解放された海娜号は、乗員と残りの乗客を乗せてようやく帰国の途に就いた。(翻訳・編集/碧海)