「孫の子守り料」を請求する姑、8割のネットユーザが肯定的―中国メディア

Record China    2013年9月19日(木) 6時17分

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17日、湖北省武漢市武昌区に住む蒋(ジアン)さんは、このところ夫との冷戦状態が続いている。仲たがいのきっかけは、子供の面倒を見てくれていた姑が、「孫の子守り料」として月2000元を彼らに請求し、夫が二つ返事で承諾したことだ。資料写真。

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2013年9月17日、湖北省武漢市武昌区に住む蒋(ジアン)さんは、このところ夫との冷戦状態が続いている。仲たがいのきっかけは、子供の面倒を見てくれていた姑が、「孫の子守り料」として月2000元(約3万2000円)を彼らに請求し、夫が二つ返事で承諾したことだ。蒋さんはそのことを知り、不満の気持ちで一杯になった。「姑が孫の子守りをするのに、報酬を求めるなんて信じられない!」―蒋さんがことの顛末をネット上にアップすると、8000人あまりのネットユーザが注目した。しかし面白い事に、「姑に子守り料を支払うべき」と、姑の意見に同意した人は8割を上回った。荊楚網が報じた。

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○事の発端:姑が「孫の子守り料」を請求

蒋さん(26)は、武昌魯巷の商店で販売の仕事をしている。8月中旬、産休が終わった彼女は、職場復帰しなければならなくなった。夫の王(ワン)さんと相談した結果、鄂州にある王さんの実家に住む姑に武漢まで出てきてもらい、子供の面倒を見てもらうことになった。ところが先週、王さんは「母が毎月2000元の『子守り料』を欲しいと言ったので、半年分として1万2000元(約19万2000円)を渡した」と蒋さんに話した。これを聞いた蒋さんは、「孫の子守り料を請求するおばあちゃんなんて、どこを探してもいないわよ!可愛い孫と一緒にいられるのに、その上お金まで欲しいっていうの?」と激怒した。

夫の王さんは、「母は年金をもらっていない。これまでずっと、細々とした仕事をして生計を立ててきた。武漢に来てからは収入が途絶えただけではなく、いろいろな支出もかさんでいる。母にお金を渡すのは当然のこと」と釈明した。しかし、蒋さんは納得がいかず、「私の月給も2000元ちょっと。それなら、仕事を辞めて家で子供の面倒を見た方がまし」と反論した。夫婦どちらも持論を曲げる様子はなく、冷戦が1週間続いている。

○論争:ネットユーザの8割「子守り料を渡すべき」

蒋さんは、「姑に子供の面倒を見てもらうのなら、子守り料は出すべき?」と、自分の辛い胸の内をネット上に吐露した。

投稿後わずか3日で、8000人以上のネットユーザから注目が集まり、数百人が議論に加わった。このうち、8割以上が、「孫の子守り料を請求するおばあちゃんは、それほど非難されるには及ばない」との見方を示した。「祖父母は孫の面倒を見るべき、と法律で決められている訳ではない。信頼できるベビーシッターを雇うにしても、月2-3000元(約3万2000円-(4万8000円)は必要だ」。

「お姑さんの方から報酬について言い出すような状況に持っていってはならない。先に自分からお姑さんに渡さなければ」と、蒋さんの態度を逆に非難するネットユーザも一部にいた。一方、「若い家族は、住居費、自動車ローン、子供の教育代など、大きな金銭的プレッシャーを受けている。祖父母は、子供にさらなる圧力をかけるべきではない」という意見の人も約2割いた。

統計によると、「姑に子守り料を支払う」ことに賛成するネットユーザのうち、「経済的に問題がなければ、月1000元-2000元(約1万6000元-3万2000元)の子守り料を支払うことは、理に叶っている」とする人が75%を占めた。

○提案:「お金より、息子と嫁の思いやりが何より大切」

大多数のネットユーザは、「お金のことを話せば気まずくなる」と感じており、「お姑さんが本当に必要としているのは、息子たち夫婦の思いやりだ」と分析している。

生後14カ月の子供を持つ彦(イエン・女性)さんは、自ら、毎月1000元を子守り料として姑に渡しているという。彼女は、「子供からお金を吸い上げようと企む親などいる訳がない。ただ、不安感が拭いきれないだけ。息子夫婦に良くしてもらえば、両親は預金のことなど気にしないだろう。私は仕事から帰ると、姑を手伝い一緒に家事をして、週末には姑と一緒に街に出かける。子供は、満1歳の誕生日プレゼントとして、姑から1万元(約16万円)もらった。姑に渡したお金が再び戻って来てしまった」と話した。

蔡(ツァイ)さんは、「両親は、孫の面倒を見るのに報酬を決して受け取ろうとしない。そこで、『職場からご祝儀が出た』と偽り、スーパーの金券カードを彼らに渡すこともある。またある時、娘が幼児教育クラスに参加した時、参加費4000元(約6万4000円)が必要だったが、両親がそれを立替え、私に請求しなかったことが後になって分かった。私たち夫婦は両親を思いやり、彼らも私たちの気持ちを理解してくれる。生活のさまざまなシーンで、彼らの気持ちが汲み取れる」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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