2019年12月17日、参考消息は、中国高速鉄道が急速な発展を実現した秘訣（ひけつ）について解説する、ドイツメディアの報道を伝えた。

記事は、ドイツの週刊誌デア・シュピーゲル電子版の14日付報道を紹介。現在、中国では高速鉄道が飛行機に代わる長距離移動の主要手段になっており、特に東部の人口密集地域では高速鉄道による都市間移動がスムーズになっているとした。また、中国の専門家が2018年に発表した研究では、05年には列車移動の100回に1回だった高速鉄道の利用率が、15年には100回中約50回にまで上昇したと紹介している。

そのうえで、中国政府が04年に初めて高速鉄道整備の計画を認可し、08年に大規模な投資を開始して以降、現在までに計画を変更したのは2度のみであると説明。世界銀行がこの点を中国高速鉄道の急速な発展成功の要因に挙げるとともに、鉄道技術メーカー、大学、研究機関の良い協力関係も高速鉄道の発展を後押ししたと称賛していると伝えた。

そして、中国における1キロ当たりの高速鉄道建設コストは他国の3分の1ほど安くなっていることにも言及。世界銀行は「他国にとって大きな教訓の一つが、建設速度が不十分という点だ。公共組織が明確な指導力と責任意識を持てば、高品質なインフラをハイペースで建設できるのだ」と評したという。（翻訳・編集/川尻）