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2007年4月26日、甘粛省白銀市の野麻村で約4000〜5300年前に描かれたとみられる岩絵が発見された。岩絵は全部で24点見つかり、保存状態は良い。岩絵からは父系氏族社会の生活形態が見てとれるという。
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2007年4月26日、甘粛省白銀市の野麻村で約4000〜5300年前に描かれたとみられる岩絵が発見された。
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岩絵が発見されたのは野麻村の黄河西岸に位置する紅山峡谷で、高さ約7.5m、幅約4.4mの赤砂岩の断層岩壁に描かれていた。岩絵の保存状態は良いという。***
岩絵は24点発見され、うち人物図が15点(人体図10点、頭部図5点)、動物図が8点、器物図が1点で、家庭図・狩猟図・農耕図の3種類に分類することができる。岩絵には古代人の働く姿や子孫繁栄を願う様子などが反映されている。
岩絵は全体において男性の地位が突出しており、父系氏族社会の生活形態が見てとれる。また、ムチと鋤を持ち3頭の動物の前に立つ人物を描いた絵もあり、これは北方の岩絵ではあまり見ないものだという。
この岩絵は紀元前3300から紀元前2050年の間に描かれたものだと見られている。(翻訳/編集・藤野)