中国は「金のなる木」、台湾人タレントの進出続く―中国メディア

Record China    2013年8月29日(木) 14時20分

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28日、高額ギャラを求めて台湾人タレントの中国進出が続く中、最近では映画監督やプロデューサー、撮影スタッフまで進出をスタートしている。写真はニッキー・ウー。

2013年8月28日、高額ギャラを求めて台湾人タレントの中国進出が続く中、最近では映画監督やプロデューサー、撮影スタッフまで進出をスタートしている。人民日報(海外版)が伝えた。

台湾で人気を得ているタレントが中国進出した場合、ギャラは台湾の5倍とも言われる。進出の足がかりとなったのは、数々のヒットドラマを生んできた台湾の女流作家・瓊瑤(チョン・ヤオ)の作品。中国でドラマ化されるにあたり、1998年「還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜」ではルビー・リン(林心如)とアレック・スー(蘇有朋)が中国で人気爆発。これをきっかけに、本格進出のパイオニア的存在になった。ニッキー・ウー(呉奇隆)も早くから中国を拠点にしてきたが、2011年のドラマ「宮廷女官 若曦(ジャクギ)」で大ブレークを果たした。このため、ドラマ出演料は1話につき200万元(約3200万円)に高騰。台湾でドラマ出演した場合は40万台湾ドル(約130万円)とも言われるため、その差は歴然としている。

人気司会者のジャッキー・ウー(呉宗憲)は2009年に本格進出。同年、中国で1億1000万元(約17億6000万円)を稼ぎ出し、収入は前年比で2倍に。暴力事件などで台湾ではイメージダウンが進む中、現在は完全に中国が頼みの綱となっている。

中国でのおいしい高収入を求め、最近では進出する顔ぶれがタレントだけでなく監督やプロデューサーにも及んでいる。ドラマ「流星花園〜花より男子〜」でF4をアジア規模の人気ユニットに育てた「台湾アイドルドラマの母」ことアンジー・チャイ(柴智屏)もその1人。昨年、台湾ドラマ界からの卒業を宣言し、自らの製作会社も解体。拠点を完全に中国へ移行している。台湾映画「花蓮の夏」などで知られるレスト・チェン(陳正道)監督も、現在は中国を拠点に活動。監督のスタッフも全員移動した形で、ハイレベルな技術を持つ撮影スタッフ陣は中国では高収入で迎え入れられるという。

人気アーティストのジェイ・チョウ(周杰倫)やデビッド・タオ(陶[吉吉])、ジェフ・チャン(張信哲)ら、飲食やファッション業界で成功している人も多い。現在の台湾芸能界にとって、中国はまさに「金のなる木」。切っても切れない関係となっている。(翻訳・編集/Mathilda

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