2013年8月18日、広東省汕頭市潮南区のワニ養殖場が洪水に遭い、飼育していたワニが逃げ出すという事件が起きた。地元当局は当初「ワニは逃げ出していない」としていたが、21日に一転して逃げ出したことを確認したとした。

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養殖場では約1万匹の食用のワニを飼育していたが、18日午前4時ごろ、突然の大洪水に襲われ建物と外壁が倒壊し、ワニが逃げ出した。なお、逃げ出した正確な数は明らかにされていない。地元当局は、「ワニによる被害報告は受けていない」としているが、ネット上では連日、ワニに襲われてけがをしたとの情報が相次いでいる。

この事件に関して、「中国版ツイッター」と呼ばれる簡易投稿サイトには、「すべてのワニが捕まらないと安心できない」といった不安の声や、「けが人や死人が出ている！」など被害を訴える声が寄せられた。また、当初「ワニが逃げ出したというのはデマだ」としていた当局に対する批判の声も寄せられている。以下は、寄せられたコメントの一部。

「本当に怖い。現地の人たちは気をつけて！」

「早くすべてのワニを捕まえてほしい。でないと、安心できないよ」

「洪水にワニ、そして間もなく台風が来る。汕頭市の人々はどうなってしまうのだ」

「私たちの村では何人もワニに襲われて、けが人や死人が出ている！」

「同級生の家の方では、何人かワニに噛み殺されたって聞いたけど」

「けが人はいないだって？われわれの村のけがをした人たちは、人ではないということか？」

「われわれはこの目でワニが人を襲うのを見た！われわれの目が節穴だというのか？」

「昨日の新聞では（ワニが逃げ出したというのは）デマだと言ってたのに」

「一体何匹逃げたのだ？数日前には、ワニは逃げ出してないって言ってなかったか？」

「役人のやり方は『大きいことは隠し、小さいことはなかったことにする』だ」

「政府に聞きたいのですが、これを隠すということはもっと多くの無辜の市民を傷つけたいということですか？」（翻訳・編集/北田）