2013年8月16日、米華字ニュースサイト・多維新聞によると、カナダのサーカスエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の9日の北京公演で、中国で禁じられている天安門事件の映像が使われていたことが分かった。

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使われたのは1989年の天安門事件の際、戦車の前に立ちはだかった男性の写真。故マイケル・ジャクソンの音楽をテーマにした演目で、「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス（彼らはわれわれを気にしていない）」という曲が流れた時、舞台後方のスクリーンに4秒間映し出された。映像が流れた際、観客約1万5000人はあっけにとられたという。

シルク・ドゥ・ソレイユの広報担当者は公演後、声明を発表。「写真はすぐに削除し、今後は使用しない」と説明した。男性は事件当時、民主化運動の英雄として世界に伝えられた。しかし身元や名前は明らかになっておらず、今も消息は不明のままとなっている。（翻訳・編集/AA）