Record China 2013年8月9日(金) 17時50分
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7日、中国国家発展改革委員会は、粉ミルク生産企業が中国の独占禁止法に違反し、競争行為を制限したとして、約6億7000万元(約106億円)の罰金刑を下した。写真は香港のドラッグストアで販売されている粉ミルク。
2013年8月8日、新華社によると、中国国家発展改革委員会(発改委)は7日、Biostimeなど6社の粉ミルク生産企業が中国の独占禁止法に違反し、競争行為を制限したとして、独占禁止法違反で課した制裁金としては史上最高額となる約6億7000万元(約106億円)の罰金刑を下した。法執行機関の調査に協力した3社は、自発的に改善を行ったことから、処罰を免除された。
発改委の価格監督検査・独占禁止局の許昆林(シュー・クンリン)局長によると、Biostimeは「深刻な違法行為、改善に消極的」であったことから、前年度の売り上げの6%(約1億6300万元、約26億円)の罰金刑となった。調査に協力しなかったが自発的に改善を行ったミードジョンソンは、前年度の売り上げの4%(約2億400万元、約32億円)の罰金刑となった。
「調査に協力し、自発的に改善」したDumexは1億7200万元(約27億円)、アボット(上海)は7700万元(約12億円)、Friso(上海)は4800万元(約7億7000万円)、フォンテラ商貿(上海)は400万元(約6300万円)の罰金を課された。この罰金額は、いずれも前年度の売上高の3%に相当する。
「独占禁止法執行機関に対して、独占に関する取り決めの関連情報を自発的に報告し、重要な証拠を提供し、かつ自発的に改善を行った」ワイス、Beingmate、明治は、処罰を免除された。
発改委によると、関連企業が提出した改善措置には、「違法行為の即時停止」、「実質的な行動による過去の違法行為の処理、消費者への実益の提供」が含まれた。
許局長は、「今年3月より発改委は通報に基づき、9社の粉ミルク生産企業に対して、販売価格の独占禁止に関する調査を行った。多くの証拠によると、関連企業の価格独占の具体的な措置と手段は、主に契約による約定、直接的な罰金、間接的な罰金、利益還元の削減、供給の制限、供給の停止などであった」と述べた。
◆企業側の反応
▽Biostime
香港で上場中のBiostimeの株価は8月7日、1.43%安で取引を開始した。同社は同日、「当社の100%子会社の広州Biostimeは行政訴訟を放棄し、前年度の売り上げの6%に当たる約1億6300万元(約26億円」の罰金を即座に支払い、行政処罰決定書の処罰決定を履行した」とする内容の公告を発表した。
▽ミードジョンソン
同社の罰金額は約2億400万元(約32億円)となった。同社の広報部のメディア担当の楊韻(ヤン・ユィン)氏は、「当社は7月16日に、主要製品の出荷価格を7−15%引き下げている。当社は今回の処罰を受け入れ、反論をする予定はない。当社の商品は今後一定期間に渡り値上げを行わない」と表明した。
▽フォンテラ商貿(上海)
同社の罰金額は400万元(約6300万円)となった。同社の公式サイトは、「当社は価格独占に関する今回の処罰を受け入れる。発改委の調査は、企業の今後のマーケティングと運営にとって有利なものだ」とした。
▽Friso(上海)
同社の罰金額は4800万元(約7億7000万円)となった。メディア担当者は記者に対して、「当社は罰金の処罰を受け入れ、改善を行っていく」と書面で回答した。
▽ワイス
同社は処罰を免除された。同社の広報担当者の曹敬衡(ツァオ・ジンヘン)氏は、「当社は発改委の関連する決定を尊重し、7月8日に発表した値下げの約束を履行する。当社の主要商品は7月より、平均で11%値下げされている。当社は今後1年内に、新商品の値上げを行わない」と表明した。曹氏によると、同社の粉ミルク製品「美素佳児」は7月に5%値下げされたという。
▽明治
同社は処罰を免除された。総経理事務所の職員は、「当社は発改委の調査を支持し、社会的義務を履行する」と語った。市場で流通している「珍愛」シリーズの粉ミルク(系4種)はすでに3−7%値下げされており、2年内にラベルや包装の変更により故意に値上げすることはないと約束している。
▽Beingmate
同社は処罰を免除された。同社は公告の中で、すでに発改委から「行政処罰免除の決定書」を受け取っているとし、独占禁止法に違反する行為が確かに存在したと認めた。同社は即座に約束を履行し、独占行為を停止することになる。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)
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