Record China 2013年8月3日(土) 21時0分
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1日、ハッカーによるコンピュータネットワークへの攻撃はもはやニュースにもならないほどだが、車を対象とする攻撃は新鮮な出来事だ。写真はトヨタのプリウス。
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2013年8月1日、ハッカーによるコンピュータネットワークへの攻撃はもはやニュースにもならないほどだが、車を対象とする攻撃は新鮮な出来事だ。ロイターによると、ハッカーのチャーリー・ミラー氏とクリス・ヴァラセク氏はこのほど、8月上旬にラスベガスで開催されるハッカー大会「ブラックハット」において、トヨタのプリウスとフォードのクーガに攻撃を仕掛けるソフトを公表すると発表した。両氏は数カ月にわたる研究結果をまとめた100ページにも及ぶ白書を発表するという。環球時報が伝えた。
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しかしミラー氏とヴァラセク氏の研究は、初めに米国政府の許可を得なければならない。彼らがハッカー技術を研究するのは、違法分子に先駆けてシステムの脆弱性を発見するためだ。このようなハッカーはホワイトハッカーと呼ばれる。
ミラー氏はツイッター社のセキュリティーエンジニアで、ハッカー技術によるApp Storeへの攻撃の研究により名を馳せた。ヴァラセク氏はコンサルティング会社IOActiveのセキュリティー情報担当者で、同社はマイクロソフトのシステムセキュリティーの脆弱性を指摘することで有名だ。両氏が開発したハッカー技術は、時速130キロで走行するプリウスに急ブレーキをかけさせることが可能だ。プリウスを加速させ、ハンドルを操作することもできる。また、両氏は低速走行中のクーガのブレーキを無効にすることが可能だ。ドライバーがどんなに力を込めてブレーキを踏もうと、クーガは前進を続けるというのだ。
ヴァラセク氏は、「運転手の近くに多くの人がいたら、どんな事態が発生するだろうか?」と語った。ミラー氏は、「100人のセキュリティー研究者の研究は、フォードやトヨタの目よりも役に立つ」と述べた。両氏はその他のホワイトハッカーが自らの行為に刺激を受け、自動車のより多くの安全リスクを見つけ出すことを望んでいる。しかし両氏は実際に乗車しながらトヨタとフォードの脆弱性を調べ、ノートPCにより自動車のコンピュータネットワークに接続した。本当に1台の車を操ろうとするならば、遠隔操作技術を採用しなければならない。しかし彼らは、同技術に関連するいかなる情報も公開しないことを決定した。
トヨタの広報担当者のジョン・ハンソン氏は、「当社は電子セキュリティーに巨額の投資を行っているが、その他の自動車メーカーと同様、同社の自動車には脆弱性が存在する。ハッカー攻撃の可能性は間違いなく存在すると思うし、当社もこれを非常に重視しており、両氏の発見した脆弱性について調査中だ」と語った。フォードの広報担当者のクレイグ・デイツ氏は、「両氏の研究した技術は、ハッカーが車内にいなければ使用できず、安全リスクを引き下げている」と述べた。
「Automotive News中国」の楊堅(ヤン・ジエン)氏は、「自動運転車技術の登場に伴い、外部から自動車を抑制するという状況が増加するだろう。信号にミスがあれば、ドライバーと乗客に危害をもたらす可能性が高い」と指摘した。異なる面から見れば、このようなハッカー技術は自動車電子技術の発展、スマート機能の強化を示していると言える。欧米諸国もその技術の先進性を示しているが、中国国内には同様の技術が現時点では存在しない。ハッカーは現段階で、外部とのつながりを持つ自動車のシステム(カーナビなど)に侵入する可能性があるが、当然ながらこの手段は非常に先進的だ。われわれはこのようなハッカー技術をデモンストレーションするイベントを、自動車メーカーが自社製品のハイテク水準を示す一種のPR活動と見ることもできるかもしれない。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)
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