人民網日本語版 2019年9月12日(木) 19時20分
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「教師の日」だった10日、中国のEC最大手・阿里巴巴は浙江省杭州市で20周年記念イベントを開催し、同イベントをもって、ジャック・マー会長が正式に会長職を退いた。
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「教師の日」だった10日、中国のEC最大手・阿里巴巴(アリババ)は浙江省杭州市で20周年記念イベントを開催し、同イベントをもって、ジャック・マー(馬雲)会長(55)が正式に会長職を退いた。人民網が各社の報道をまとめて伝えた。
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マー氏はスピーチで、「私が止まることはない。阿里巴巴はたくさんある私の夢の一つにすぎない。自分ではまだ若いと思っているし、いろんな所に行って、いろんなことにチャレンジしたい」と話し、「世界はこんなにも素晴らしく、チャンスはこんなにもたくさんある。こんなに活動的な私が、これほど若くして引退してしまうのはもったいない。舞台を変えてまた会いましょう。緑の山は変わることはなく、川の流れも続くから、またいつか必ずどこかで会えるはず」と結んだ。
退任前日の9日、マー氏はラフな服装で苦楽を共にしてきた同僚たちに会うため、杭州阿里浜江パークを訪れた。その場には大勢の人がつめかけ、歓声が次々に上がるなど、まるでスターが登場したかのような騒ぎとなった。
マー氏は、優れた企業家であっただけでなく、名演説家でもあった。この20年の間に彼が残した名言は数知れない。ここではそのうちの8フレーズを紹介していこう。
1、「一番難しいことは、他の人に任せる」
2012年、あるスピーチで、「起業において、私は必ず自分がやって一番楽しいこと、一番やりやすいこと、みんなが好きなことを選んでやるようにしている。一番重要なことや一番難しいことは他の人に任せる」と語った。
2、「今日が悲惨で、明日はもっと悲惨でも、きっと明後日は素晴らしくなる」
2014年、阿里巴巴が上場を祝うパーティーで、「私は誰にでも夢があると信じているし、誰もが自分の夢は何なのかを知っておくべきだと思う。今日が悲惨で、明日はもっと悲惨でも、きっと明後日は素晴らしくなる。でもほとんどの人は明日の夜であきらめてしまう」と語った。
3、「阿里巴巴の管理は、まるで動物園を管理するようなもの。ありとあらゆる動物が飼育されている」
2019年1月、世界経済フォーラム年次総会(冬季ダボス会議)で、阿里巴巴の発展を動物園に例え、「ありとあらゆる動物が飼育されている。きちんと管理しようと思ったら、自己管理が一番の方法」と語り、「これからの人はもっと賢くなり、ロボットより賢くなるだろう。彼らを管理するには、彼らに一定の価値観とその使命を信じさせることが必要となる」とした。
4、「私のような外見は誰もが醜いと思うかもしれないが、見慣れると普通に思えてくる」
2017年1月、「郷村教師賞重回課堂」のスピーチで、「美術と音楽はいずれも心を表現する方法の一つであり、美しいものを追い求める方法だ」としながらも、ユーモアたっぷりに、「醜いものも壁にかけよう。なぜなら美しいものでもいずれ見飽きてしまうもので、醜いものでもだんだん好きになっていくから。私のような外見は誰もが醜いと思うかもしれないが、見慣れると普通に思えてくるし、愛嬌があるとさえ感じるようになるかもしれない。つまりユニークなものはじっくり味わってはじめてその良さをだんだん理解できるようになる」と語った。
5、「1カ月10~20億元稼ぐのは全然楽しくない」
2017年11月、第4回世界浙商大会で、「金と素晴らしい製品で楽しさを感じることはない。人々の生活に変化をもたらしてこそ、楽しさを感じることができる」とし、「1カ月で100~200万元(約1500~3000万円)稼いでいる人はかなり楽しさを感じていると思う。でも、1カ月に10~20億元(約150~300億円)稼いでいるような人は実は全然楽しさを感じていない。なぜなら、その金はもう自分のものとは言えず、好き勝手に使えないし、稼いでもその金を使ってまた仕事をしなきゃいけないから」と語った。
6、「来世ではステキな女性になりたい」
今年8月28日、2019世界女性起業大会で、「将来、結婚を決める決定権は男性ではなく女性が手にすることになると思う。淘宝の統計によると、男性化粧品の販売量が急増している。つまり、男性は自分をより美しくし、教養を高めなければ、女性の目に留まることが難しくなり、結婚してもらえる相手が見つからなくなる時代になるだろう」とし、「だから、女性の皆さんにとても感謝しているし、うらやましくも思い、敬服している。来世ではステキな女性になって、世界に美しいものをもたらしたい」と語った。
7、「金を手にしたことはないし、興味もない」
中国中央テレビ(CCTV)の番組「開講●(●は口へんに拉)」に出た際、「1999年に阿里巴巴を立ち上げてから今に至るまで、月給を手にしたことは1回もなく、全部妻に振り込まれている。金を手にしたことはないし、興味もない」と話した。
8、「夢は持つべき。もしかしたら叶うかもしれないから」
このフレーズは広く語られ、多くの人に影響を与えてきた。そのため、これが、マー氏の口から飛び出した名言であることを忘れている人さえいるほどだ。マー氏は今後、教育事業に戻る。「毎日また教師になることを夢見ている」マー氏に対し、今度はネットユーザーから、「夢は持つべき。もしかしたら叶うかもしれないから」というコメントが寄せられている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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