2013年7月4日、米紙USA TODAYは、中国のエリート小学校の学区で不動産価格が跳ね上がっていると報道した。6日付で環球時報（電子版）が伝えた。

北京市のある地域では、1980年代に建てられた古い不動産物件が、約60平方メートルで80万ドル（約1320万円）もする。理由はこの建物が有名小学校の学区内にあるからだ。この小学校は昔から共産党に目をかけられている学校で、入学すればトップ中学も有名大学も約束されたようなもの。子供のためならと、どんなに高くてもこの学区に家を買いたがる親は多い。結果、学区内の不動産価格が信じられないほど高騰しているというのだ。

上海社会科学院青少年研究所の楊雄（ヤン・シオン）所長は「こういった傾向は日増しに顕著になり、不動産価格はうなぎのぼりです。子供の教育は中国人にとって最も重要なことですから、この傾向はしばらく続くでしょう。保護者はただ良い学校を探しているわけではなく、いちばん良い学校を探しています。ただ、いちばん良い学校というのは数が限られていますからね」と分析した。（翻訳・編集/YM）