中露の軍事演習に「不適切なレッテル貼り」は許さない―中国国防相幹事

Record China    2013年7月5日(金) 10時30分

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4日、人民日報海外版コラム「望海楼」は、周勇国防部(国防省)国際伝播局幹事の中露合同軍事演習に関する意見を掲載した。写真は中露合同軍事演習「海上連合2013」に参加する中国海軍。

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2013年7月4日、人民日報海外版コラム「望海楼」は、周勇(ジョウ・ヨン)国防部(国防省)国際伝播局幹事の中露合同軍事演習に関する意見を掲載した。以下はその内容。

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中露合同軍事演習「海上連合2013」が今月5日、日本海のピョートル大帝湾周辺海域で行われるが、演習がまだ始まらぬうちから、一部の国のメディアはきな臭い報道を行っている。たとえば「中露の今回の合同演習は『連携して島嶼の主権を守る』意味合いが濃厚だ」「『日米同盟に対抗するための同盟結成』の前奏だ」といったもので、中には「戦争が間近に迫っている」とおどろおどろしくわめきたてたものさえある。こうした何の根拠もない「憂慮コンプレックス」は、人目は引くものの説得力はなく、中露の軍事協力を妨害し、破壊することもできない。

第1に、中露合同演習は定例演習であり、特別な意図があって行うものではない。中露合同軍事演習について「突然行われ」、「時間」も「場所」も「参加兵力」も「大変考えさせられる」と感じている者は少なくない。だが実際には、今回の合同演習は年次定例的な軍事活動である。中露両国は包括的・戦略的協力パートナーシップを締結しており、両軍は戦略面の相互信頼の水準を高め続けている。そしてすでに海上合同演習を制度化、常態化している。外国は中露の定例合同軍事演習について熟知しているはずだが、まだ慣れるにはほど遠いのだろう。

第2に、中露合同軍事演習は平和を維持するものであり、脅威を構成するものではない。今回の合同演習では、護送や乗っ取られた船舶の解放などが際立っており、地域と世界の平和・安定維持に向けた中露両軍の努力を現している。また、国際人道支援の実行に向けた両軍の決意と能力を示すものであり、「世界の平和と安定」を志向している。進攻的な演習内容もなく、双方は第三国を念頭に置いたものではないと再三強調しており、ましてや「脅威の構成」ということは当然ない。中露は共にアジア太平洋地域の大国であり、地域の安全と安定を守る重要な責任を担っている。海上合同演習は共同で世界の平和と地域の安定を守る両国の揺るぎない決意を明確に示すものである。中露が「脅威を構成している」と吹聴している国々は、自らの軍事力拡大や中国抑え込みのための口実を探す企てがあると言わざるを得ない。

第3に、中露は合同演習を行うのであり、同盟を結ぶのではない。中露が合同演習を行うたびに、合同軍事演習を「大国の駆引き」「軍事力の再編」と巧みに関連づけて、「軍事同盟結成」「結束して対抗」といった人々を驚かせる論調を根拠もなしに作り出すことを好む国やメディアが常にある。だが実際には、中露合同演習が示しているのは、責任ある大国である中露両国は同盟を結ばず、対抗せず、第三国を狙わないという現代における国家関係の原則であり、いわゆる「仮想敵」もなく、互いに徒党を組む一部の国や利益集団とは本質的な違いがある。

近年、一部の国の視点では、わが軍の一挙一動が「軍事的脅威」のレッテルを貼られている。彼らは通常な軍事演習を「威嚇」と言い、装備の開発・実験を「軍事力を強化して戦争の備えをしている」と吹聴し、列島線を越えた海軍の訓練を「海上の覇権を争う」と喧伝している。われわれを世論面で抑え込み、軍事的に封じ込めようと愚かにももくろむ行為が、そして胸に一物あるこうした国々が、中国にははっきりと見えている。

中国は一貫して防御的国防政策を揺るがず遂行しており、中露海上合同演習は両国の友好関係を深め、時代の潮流に順応する適切な行為である。大国の風格を示し、世界の安全と平和を維持する生き生きとした実践でもあり、両国の防衛・安保協力を必ずや新たな高みへと引き上げる。二国間および多国間の枠組みでの中露両国の軍事協力は、地域と世界の平和・安定維持にプラスの役割を果たすと信じるに足る理由がある。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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