中国のシェールガス開発、長期的には有望だが短期の産出目標達成は難しい―英紙

Record China    2013年7月7日(日) 10時16分

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3日、技術的に採掘可能なシェールガスの埋蔵量で世界最大を誇る中国だが、2015年の産出目標65億立方メートルの達成は難しいとみられている。資料写真。

2013年7月3日、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は、技術的に採掘可能なシェールガスの埋蔵量で世界最大を誇る中国に関して、2015年の産出目標65億立方メートルの達成は難しいだろうとの専門家の予測を報じた。原因は経験豊かな技術担当者の不足や複雑な地質条件、コスト高などにあるという。参考消息(電子版)が伝えた。

世界最大のエネルギー消費国である中国は、豊富な埋蔵量を誇るシェールガスの開発によって、石油や石炭、天然ガスの輸入への依存状況を改善したいと考えている。中国の採掘可能なシェールガスの埋蔵量は、カナダと米国の埋蔵量の合計に相当し、現段階では世界最大を誇っている。しかし、実際の開発はかなり遅れており、北京で行われたシェールガス開発の競争入札ではこれまでまだ1件も契約が成立していない。

中国政府は15年のシェールガスの採掘目標を、天然ガス産出量の2%に相当する65億立方メートルに定めている。しかし、業界関係者は目標の達成は難しいだろうと予測している。アモイ大学エネルギー経済学の専門家・林伯強(リン・ボーチアン)氏は「当初、この目標は簡単にクリアできると思っていたが、現状から考えると実現は難しいだろう」と話した。

開発が大幅に遅れている原因には、経験豊かな技術担当者の不足や不十分な法整備の状況、複雑な地質条件などに加え、これらの要因によるコスト高などが挙げられている。また、政策的に中国政府が天然ガスの価格を長期にわたって低く抑えてきたこともシェールガス開発の遅れに影響している。しかし、この部分について政府は最近、住民向け以外の天然ガス価格の15%値上げを発表しており、シェールガスの開発にプラスに作用すると見込まれている。

北京大学クリーンエネルギー研究院の張東暁(ジャン・ドンシャオ)院長は、「中国の昨年のシェールガスの産出量はわずかに0.5億立方メートルだった。あと2年でその130倍に相当する目標65億立方メートルを達成することは難しい。しかし、シェールガスの前途が非常に有望であることには変わりない」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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