人民元の国際化、円に迫る水準へ―中国メディア

Record China    2013年6月19日(水) 18時15分

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17日、中央銀行(中国人民銀行)金融政策委員会委員の陳雨露氏は「人民元国際化報告書2013」について、「人民元国際化指数は昨年に前年比49%増となり、人民元国際化の進展が高度成長期に入った」と語った。資料写真。

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2013年6月17日、新京報によると、中国人民大学学長、中央銀行(中国人民銀行)金融政策委員会委員の陳雨露(チェン・ユールー)氏が率いる専門家チームは16日、「人民元国際化報告書2013」を発表した。陳氏は同報告書について、「人民元国際化指数は昨年に前年比49%増となり、人民元国際化の進展が高度成長期に入った。このまま力強く推進され、適切な措置が講じられれば、人民元の国際化は円やポンドに急速に迫ることができる」と語った。

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◆BRICs、ラテンアメリカ、アフリカ連合が突破口に

陳氏は、「昨年第4四半期に、人民元国際化指数は前年比49%増となった。しかし人民元国際化指数はわずか0.87であり、これは人民元国際化の進展が高度成長期にあるが、世界における使用の面ではまだ長い道のりを歩まなければならないことを意味する」と指摘。「中国はASEAN+3、上海協力機構、BRICs、ラテンアメリカ、アフリカ連合など多くの経済体を突破口とし、二国間貿易もしくは地域貿易などの手段により、国際貿易における人民元決済の機能を強化し続け、人民元国際化指数の記録を更新することができる」と述べた。

陳氏はさらに、「ラテンアメリカ、アフリカ連合、日韓などとの貿易で人民元決済を増やした場合、人民元の国際化指数は円やポンドに迫り、世界通貨クラブの新たな新興経済体のメンバーになる可能性がある。力強く推進され、適切な措置が講じられれば、人民元国際化の程度は円やポンドに急速に迫ると信じている」と説明した。

◆二国間貿易の人民元による決済

陳氏はまた、「人民元国際使用水準と国際化進展には、▽企業の貿易における人民元決済の意欲・能力不足▽金融機関の国際化が貿易活動に比べ遅れを取っている▽外国為替市場における人民元と外国通貨の直接両替の規模が小さい▽人民元の世界使用の利便性が低いといった障壁が、依然として存在している」と指摘した。

そのため同報告書は、「短期的には二国間貿易の人民元による決済を積極的に推進し、直接投資の拡大、自由貿易区の設置、その他の提携メカニズムにより、人民元を貿易決済通貨とすることを促すべきだ。同時に国内金融機関の、貿易関連の人民元建て貸付業務などの発展を力強く促すべきだ」と提案した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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