台湾の対フィリピン制裁措置、航空便が次々運休で観光業に打撃―フィリピン

Record China    2013年6月13日(木) 7時10分

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11日、台湾当局がフィリピンへの渡航自粛を勧告するなどの制裁措置を発動したことで、両国を結ぶ航空便が次々に運航を停止している。フィリピンの観光業界にとっては大きな打撃だ。写真は台北市郊外の観光地。

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2013年6月11日、台湾・中央通訊社によれば、フィリピン沿岸警備隊が台湾漁船に対して銃撃を行い、漁船員1人が死亡した事件をきっかけに双方の関係が悪化している。台湾当局はフィリピンへの渡航自粛を勧告するなどの制裁措置を発動しており、両国を結ぶ航空便が次々に運航を停止している。フィリピンの観光業界にとっては大きな打撃だ。中国新聞社の報道。

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10日にフィリピン航空が台北便の減便を発表したほか、格安航空会社(LCC)エアーアジアも15日からルソン島・クラーク国際空港発着の複数路線を減便する。対象はクアラルンプール・香港・シンガポール・台北便で、台北便は週7便から4便になる。同路線は2012年12月中旬に就航し、年初に週4便から7便に増発されたばかりだった。

台湾当局は、漁船銃撃事件に対するフィリピン政府の態度を「軽率で、いい加減だ」と指摘しており、さまざまな制裁措置を講じている。その1つが渡航自粛だ。先月30日にはすでに、セブ・パシフィック航空が台北〜セブ島の直行便就航を無期限で延期することを発表し、ゼスト・エアウェイズとチャイナエアラインも、6月末まで台北〜ボラカイ島のチャーター便運航を取りやめることを明らかにしている。

統計によれば、台湾はフィリピンにとって重要な観光市場であり、今年1〜4月には台湾から延べ6万8654人の観光客が訪れていた。5〜6月期にフィリピン有数のリゾート地であるボラカイ島行きの便が運休することで、台湾からの観光客が9000人減少し、観光収入に450万ドルの損失が生じると、フィリピン政府観光当局は試算しているという。(翻訳・編集/岡田)

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