2013年6月8日、一人っ子限定の「計画出産政策」が続く中国で、近年は複数の子供を持つ人気タレントが急増。罰金覚悟での出産以外に、あの手この手で制限から逃れる人気タレントたちの姿を、ニュースサイトの新華網が伝えている。

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映画「山の郵便配達」などで知られる人気女優チェン・ハオ（陳好）が、第2子を出産して復帰。さらに女優チャオ・ツーチー（趙子［王其］）の第2子妊娠が報道されるなど、近年は“一人っ子”にとどまらない人気タレントが急増している。「政府は有名人に特権を与えているのか？」と社会から不満の声も多く聞かれるが、ニュースサイトの新華網が、人気タレントたちの政策逃れの手段について報じている。

複数の子供を持つ人気タレントにもっともよく見られるのが、「海外出産」によるもの。俳優ワン・バオチァンの妻は第2子をアメリカで出産。国民的女性歌手ナー・イン（那英）は第2子をカナダで出産。若手俳優トン・ダーウェイ（［イ冬］大為）の妻は、香港で第1子を出産した。いずれも政策の制限適応外となり、さらに中国以外の国籍を取得できる場合もある。

親が国籍を変えることで、政策の対象から逃れるケースも多く見られる。アクションスターのジェット・リーや男性歌手リン・イールン（林依輪）はアメリカ国籍、映画監督で俳優チアン・ウェン（姜文）はフランス国籍、さらに女性歌手マオ・アーミン（毛阿敏）は香港籍。香港政府による「優秀人材入境計画」を利用し、香港の永住権を取得する場合もある。未婚だが女優チャン・ツィイー（章子怡）やタン・ウェイ（湯唯）がこれに当たる。

もちろん、堂々と罰金を払って中国国内で出産するケースも。男性歌手スン・ナン（孫楠）は3子の父親。同じく男性歌手ジン・ガンシャン（景崗山）も1男1女をもうけている。

人気タレントにとって、出産は大きな話題作りのきっかけとなり、軽視できないビジネスチャンスだ。メディア露出率もアップし、子供の成長過程も話題を集めるほか、女性スターなら出産後の体型キープぶりが注目される。また、親子共演CMで稼いだり、ママタレ＆育メンとしてイメージアップにつながるなど、出産にはおいしい要素がいっぱい。複数の子供を持つことで、その恩恵がさらにアップすることも魅力となっている。（翻訳・編集/Mathilda）