<中国旅游>端午の節句、発祥の地・中国での風習

Record China    2013年6月2日(日) 19時17分

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31日、中国では旧暦の5月5日を「端午節(端午の節句)」としている。「端午節」は、春節(旧正月)・中秋節(中秋の名月)に並んで中国伝統の三大節句とされ、とても重要な祝日である。

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2013年5月31日、中国では旧暦の5月5日を「端午節(端午の節句)」としている。「端午節」は、春節(旧正月)・中秋節(中秋の名月)に並んで中国伝統の三大節句とされ、とても重要な祝日である。法定の祝日としても、3連休に指定されている。今回は中国の端午節をご紹介する。

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■端午の起源

「端」には「はじめ」という意味がある。「端午」は「午(うし)のはじめ」を指し、1年の各月を十二支にあてはめた場合、「午の月」は5月になる。ということで、「端午」は5月の初旬という意味となる。また、戦国時代に楚の国の愛国詩人・屈原が汨羅(べきら)という川に身を投じたのが旧暦の5月5日に当たる。伝説では、入水した屈原の遺体が魚に食べられないように、川に粽(ちまき)をまいたことから、この日に粽を食べるようになったという言い伝えが有力なものとして残っている。

■端午の風習

「ドラゴンボート(龍舟)」:端午に行われる有名な行事といえば、「ドラゴンボートレース」。国際大会も開かれているスポーツ競技で、舵(かじ)取り1人、ドラマー1人と18〜20人の漕ぎ手からなる細長いボートでスピードを競う。龍を模した飾りをつけたこの船は、中国語で「龍舟」と呼ばれる。この競技の起源は、入水自殺をした屈原にあるとされている。人々は身投げした屈原の遺体を探すために川に船を出したがなかなか見つからなかったため、屈原の体が川の中で魚の餌にならないように、船上で太鼓を叩くなど大きな音を立てて魚を追い払ったり、酒を川に注ぎ、粽をまいたりした。ここから屈原をしのんで川に船を出すという習慣が生まれ、それがドラゴンボートレースとして発展していった。

「粽子(ちまき)」:ちまきは中国語で「粽子(ゾンズ)」と言う。竹などの葉でもち米を包み、それをゆでたり蒸したりすることで、葉から出る灰汁(あく)が防腐剤代わりとなる保存食である。中国では古い時代からある食べ物で、各地方や民族ごとに独特の工夫が凝らされて進化し、現在も中国各地に「ご当地ちまき」がある。

「薬草」:この時期に薬草を摘んで健康を祈願する習慣がある。中でもよもぎや菖蒲(しょうぶ)は邪気を払う力があるとされ、菖蒲酒を作って飲んだり、よもぎで人形を作って飾ったりなどする。よもぎや菖蒲の束を戸口にかけておくこともある。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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