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成功を焦る中国アニメ「慌てない慌てない」―中国メディア

Record China    2013年6月1日(土) 22時50分

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30日、中国は国産アニメの製作本数が飛躍的に増加する一方で、「規模は大きいが、質は高くない」という中国のアニメ産業が抱える問題が日増しに表面化してきている。写真は4月、浙江省杭州市で開催されたアニメ・漫画関連イベント。

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2013年5月30日、アニメ産業の発展のために展開されている政府の一連の事業戦略によって、中国の国産アニメの製作本数は飛躍的に増加し、現在中国全国でアニメ製作に携わる企業はすでに500社を超えた。しかし、繁栄するアニメ産業の陰で、「規模は大きいが、質は高くない」という中国のアニメ産業が抱える問題が日増しに表面化してきている。中国産アニメをいかに健全に発展させるかという課題について、業界関係者たちは、国家新聞出版広電総局と浙江省が杭州市で共催した第9回中国国際アニメ祭のシンポジウムの場で建設的な意見を交した。光明日報が伝えた。

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■中国アニメ、短期的な視点で結果や利益を求めてはならない

近年、政府が推進する各種政策の保護の下、国産アニメの製作本数は飛躍的に増加し、2004年から2010年のたった7年間で、50倍となった。これにより中国は、米国、日本、韓国などを抜き、世界で最も多くのアニメ製作本数を誇る国となった。2011年、中国が製作したテレビアニメの尺は26万分となり、2位の9万分の日本をはるかに上回っている。国家新聞出版広電総局宣伝管理司の高長力(ガオ・ジャンリー)司長は「中国アニメ産業の発展の道は米国や日本、韓国とは異なり、OME生産や川下製品として発展を始めた。現在でも、このことが中国のアニメ製作の発展に貢献してきたことを否定するべきではない」として、「たとえ、国産アニメに対し多くの批判が向けられているとしても、実際は全体的な質も大幅に高まっており、人気のある優れた作品も出てきている」と中国アニメの現状をある程度評価した。

一方、直面している課題についても、「我々が冷静に認識しなければいけないのは、優れた国産アニメの本数や影響力が、世界のアニメ先進国の水準や国民の期待値にはまだ遠く及ばないということだ。国家新聞出版広電総局が行っている優れたアニメを表彰する賞の中でも、特等賞は3年連続で該当作品なしとなっている。これは中国アニメ界が直面している苦境を示している。焦って実績や利益を手に入れようと、あらゆるところで、平凡でありふれたアニメを川下製品として広告にしたり、チャンネルを維持するために、短期的な視野で無料あるいは有料で質の悪いアニメを放映したりしている。このような低いレベルの生き残りや成長スタイルでは長く持つはずがない」と指摘した。

中国アニメ学会と北京大学文化産業研究員が共同で発表した報告書によると、2012年は国産アニメの製作本数における成長速度がこれまでより鈍化した。1年で製作されたアニメ作品は前年比15%減の約22万分で、2008年以来のマイナス成長となった。また、2012年にアニメを製作した中国企業は2011年より9社少ない約215社となり、これも2008年以来のマイナス成長に転じた。中国中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当)児童チャンネルの総監・庄殿君(ジュアン・ディエンジュン)氏はこれについて「製作本数の落ち込みは決して悪いことではなく、これは科学的な成長、理性の回帰とする見方の方が強い」として、「製作本数はすでにある程度の水準に達しており、現在はいかに品質を高めるかについて真剣に研究・解決することに力を入れなければならない」と語る。

■鍵は美しいイメージと優れたストーリー

ニュージーランドの児童文学の作家・アニメ監督のMartin Baynton氏は「現在、中国のオリジナルアニメが一様に追求しているのは技術面であり、どれも中身が欠けている」と鋭く指摘する。「技術が急速に発展する時代だからこそ、アニメ製作者は、アーティストの内心世界を表現する『アニメ』の定義を把握し、あらゆる技術と画面を、物語を語るために使うべきだ」と語る。

現在、中国の児童は大部分が一人っ子であり、同年代の友達に欠け、仲間や彼らとの交流に飢えている。このような状況下で、心の中にある善良で美しいものは容易にアニメの世界に共感し、それを肯定する。優れたアニメのイメージを作ることは、次世代の子供たちに良き手本を作ることでもある。この意義において、アニメのイメージは必ず現実的な意義を持ち、主流の価値観や判断基準に合ったものにすると同時に、児童の審美眼や嗜好も考慮しなければならない。

■大人が子供を連れてくる米国式興行モデルに変換させる

多くの中国の観衆は「国産アニメは幼稚すぎて、大人が見るにはふさわしくない」というイメージを抱いていた。しかし、近年の国産テレビアニメ「喜羊羊(シーヤンヤン)と灰太狼(ホイタイラン)」や「熊出没」、「巴拉拉小魔仙」などの成功により、たとえ子供だけが見たいアニメでも、大人も一緒に付き添って見に来るという、子供が大人を引っ張ってくる興行モデルの可能性を証明した。しかし、このパターンの成功は現在ますます難しくなっている。この興行モデルがはらむ問題は徐々に明らかになってきており、大人はますます子供と一緒にアニメを見ることを望まなくなっている。

博采伝媒有限公司の広告事業部長の章子華(ジャン・ズーホア)氏は「これは、日本の興行モデルと米国の興行モデルの違い」と指摘する。現在の中国アニメの発展は日本をモデルとしたもので、ほとんどがテレビアニメからスタートし、圧倒的な量で人気を高めていき、そこから他の商品へと派生させる。この場合、多くのアニメ映画の成功は映画の質とはあまり関係がなく、ファンを引き込む販売スタイルで興行収入を得る。しかし、米国の場合は多くのアニメが手間ひまかけて精緻に作られた大作映画から始まる。その後、人気を得たら、テレビアニメなど他の分野で商品化していく。子供は比較的「数」に影響され、大人は「質」や子供への影響を重視する。このため、中国アニメが健全に成長するためには、モデルを返還させる必要がある。質の高いアニメを製作して、大人を引きこみ、それと同時に子供も引き込む。

このような構想の下、章子華氏の製作会社は国産3Dアニメ映画「昆塔」を打ち出し、先進的な国際モデルを試すとともに、さらに自身の強みを加えて強化させ、一流の製作チームを使って高水準の大作アニメを作り上げた。同アニメは杭州アニメ祭で予告編を初公開し、一躍各方面から注目を集めた。

■優れたアニメを優先して放映する制度の確立に向けて

現在、中国のオリジナルアニメを製作している企業の収入の6割はテレビアニメの放送料が占めている。国家新聞出版広電総局の調査・研究と予測によると、全国の各テレビ局が1年にテレビアニメを購入する費用は総額計5000万元(約8億2800万円)に満たないという。

国家新聞出版広電総局宣伝管理司の高長力(ガオ・チャンリー)司長は「政府は今後、各テレビ局が優れたアニメを選んで優先的に放映することを奨励するため、一連の制度を制定する予定」と明らかにした。▽テレビアニメを扱う放送局や視聴者代表が毎シーズンの優秀アニメの審査業務にかかわり、アニメ児童チャンネルの考査基準に優秀アニメの比率を盛り込み、放送局が無料または有料で質の悪いアニメを放映することを禁止する▽放送局に対し、一定比率の広告収入をアニメの購入に充てることを求める▽衛星総合チャンネルがその視聴者層にふさわしいアニメ作品を放映することを奨励する▽学校などの休暇期間にアニメ映画を公開することを奨励し、優れた国産アニメ映画のシェア拡大を促すなどだ。

各プラットフォームが優れたアニメ作品を優先的に放映する制度が確立できれば、各地方政府がアニメ産業の発展を推進するため、奨励・実行する政策が真の意味で優れたアニメを放映することを奨励する制度に変わるだろう。また、企業を報償する際、受賞状況などの評価指標を適切に取り入れることで、今後、優れたアニメ作品作りを奨励する上で、重要な効果をもたらすことができるだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/内山)

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