Record China 2019年7月7日(日) 16時40分
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オーストラリア・メルボルン市で、「プロの物乞い」として活動していた7人を警察が逮捕した。うち6人が中国人だったという。写真は上海市の地下鉄内で物乞いをしている女性。
オーストラリア公共放送のABCは5日、同国メルボルン市で警察が7人を「プロとして物乞い」をしていたとして逮捕したと発表した。うち6人は中国人で1人は白人だったという。中国メディアの新浪網なども5日付で、関連記事を掲載した。
7人が物乞い行為を行っていたのは、メルボルン市ビジネス街のCBD地区。同市では物乞い行為が禁止されており、7人は詐欺容疑で逮捕されたという。
現地の警察官によると、逮捕された者の多くは観光ビザでオーストラリアに入国していた。宿泊場所はないと主張したが、実際には同じ場所で寝泊まりしており、同グループと考えられるという。白人1人は中国人からなるグループには属していなかったと見られている。
同警察官は、「メルボルン市民の善意に乗じて金もうけをした。われわれは絶対に許さない」「どれだけ多くをもうけていたか分からないほどだ」と述べた。グループは手に入れたオーストラリア・ドルをその他の通貨に両替していた。どの通貨に両替えしていたのかははっきりと報じられていないが、少なくとも1人は、逮捕される直前に人民元に両替えしようとしていたという。
「プロの物乞い」逮捕に動いたのは、メルボルン市が属するビクトリア州警察で、同警察は現在、通関関係とオーストラリア連邦警察、メルボルン市と協力して捜査を進めているという。
中国では現在でも「物乞い」が社会問題になっている。中国政府・民生部は6月14日付で、「流浪の物乞いを救援管理」を強化する方針を、改めて明らかにした。
一方で、本当に困窮しているのではなく、「物乞い」で比較的高い収入を得ようとする「プロ」が多いことも問題になっている。山東省メディアの大衆網によると、北京市警察が市内で身体障害者の「ふり」をして物乞いをしていた男を「公共の場所の秩序を乱した」理由で拘束して調べたところ、月収は1万元(約16万円)を超えており、市内のマンション2カ所で部屋を購入していたと分かったという。(翻訳・編集/如月隼人)
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