中国の空母「遼寧」が宮古海峡通過し太平洋へ、敏感な時期に行動起こした理由は―米華字メディア

Record China    2019年6月12日(水) 10時10分

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11日、米華字メディア多維新聞は、中国の空母「遼寧」が宮古海峡を通って太平洋に入ったことについて、この時期に行動を起こした三つの考え得る理由について論じる記事を掲載した。

2019年6月11日、米華字メディア多維新聞は、中国の空母「遼寧」が宮古海峡を通って太平洋に入ったことについて、この時期に行動を起こした三つの考え得る理由について論じる記事を掲載した。

記事は、日本の防衛省が11日、同日早朝に「遼寧」などが宮古海峡を通過して太平洋に進入したと発表し、日本の領海への侵入はないものの引き続き監視を続けるとしたことを紹介。艦船や飛行機を伴なっていたかは明らかになっておらず、中国海軍もこの件について反応していないが、中国のネット上で拡散した最新の衛星写真では、「遼寧」が母港である山東省の青島基地から姿を消していることが分かるとした。

そのうえで、遼寧が宮古海峡を通って太平洋に入るのは2016年12月25日以来のことであり、この時は大編成の艦隊を組んで航行したと説明。今回約1年半ぶりに宮古海峡を越えたことについて、ウオッチャーが三つの可能性を示したと伝えている。

まず、空母が大規模な修理を経た後に、戦闘能力の早期回復を図るために実践訓練を行った可能性に言及した。

次に、「遼寧」が太平洋に入るのは台湾海域の情勢に変化が起きた時であり、現在米国が頻繁に台湾海峡問題に介入していることから、情勢が緊迫化したと判断した中国が米国を威嚇する動きを見せた可能性があるとした。

さらに、「遼寧」が海南省の三亜空母基地に向かい、間もなく同基地で初の純国産空母を迎え入れる前に基地の保障能力に関するテストを改めて行った可能性を挙げた。

記事は「外部からはなおも『遼寧』の具体的な動向を知ることはできない。しかし、空母がひとたび台湾南部から南シナ海に入れば、周辺国や米国に一定の影響を与えることになるだろう」と評している。(翻訳・編集/川尻

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