<中国気になる話>電子書籍リーダーに早くも衰退の気配=第10回全国国民閲読調査―中国

Record China    2013年4月21日(日) 20時38分

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18日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は記事「電子書籍リーダーに早くも衰退の気配=第10回全国国民閲読調査―中国」を掲載した。写真は中国電視書籍リーダー大手・漢王科技の販売ブース、ポスター。

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2013年4月18日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は記事「電子書籍リーダーに早くも衰退の気配=第10回全国国民閲読調査―中国」を掲載した。

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18日、中国新聞出版研究院は第10回全国国民閲読調査の初期的研究成果を発表した。この国民閲読調査は1999年に始まったもので、読書奨励政策の一環だ。中国では日本のモデルが高く評価されている。日本の「子ども読書年に関する決議」のような国民読書法を制定するべきという議論も盛んであり、また「通勤電車でも熱心に読書する日本人を見習おう」という主張もよく目にする。

調査結果によると、中国人の平均読書数は4.39冊。電子書籍を足しても5.77冊で、韓国の11冊、日本の8.4冊、米国の7冊(中国出版科学院の国際出版青書調べ)にはまだ差がある。

近年、読書の話題というと注目は電子書籍。中国でも紙の市場を電子書籍が奪うのではないかと懸念されている。しかし今回の調査結果で面白い傾向が確認された。電子書籍専用端末の利用が減少に転じている。電子書籍専用リーダーによる2012年の平均読書時間数は平均2.94分。2011年の3.11分から減少している。

一方で電子書籍リーダーの衰退と裏腹に伸びているのが携帯電話による読書で、16.52分と2011年の13.53分から大きく伸びた。電子書籍の利用は拡大しているが、傾向としては専用機ではなく、携帯電話やタブレットなど多機能モバイル端末が中心になりそうだ。

Amazonの電子書籍サービス・キンドルが年内にも中国に上陸するとささやかれているが、キンドル・ペーパーホワイトなどの電子書籍専用リーダーは分が悪いのが中国の現状だ。中国の電子書籍リーダー大手・漢王科技は最盛期に年100万台以上の売り上げを記録していたが、2012年の販売台数は10万台程度にまで落ち込んでいる。(翻訳・編集/KT)

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