Record China 2019年5月22日(水) 11時50分
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20日、環球時報は、Su-57(スホイ57)戦闘機とF-35戦闘機が遭遇した場合の結果について予測する記事を掲載した。写真はF-35。
2019年5月20日、環球時報は、Su-57(スホイ57)戦闘機とF-35戦闘機が遭遇した場合の結果について予測する記事を掲載した。
記事は、「ロシアのプーチン大統領が先日、Su-57購入に言及したことが大きな反響を巻き起こした」と紹介。「北大西洋条約機構(NATO)諸国もF-35を次々と購入している」と指摘し、「Su-57とF-35が遭遇したらどうなるか?との疑問を多くの人が抱いている」とした。
その上で、「実戦においては、どちらが速いとか、航続距離が長いとかといった単純な性能比較ではなく、複雑な対抗条件におけるさまざまな要素を考慮に入れる必要がある」と指摘。「Su-57とF-35が遭遇した場合、まず視界外射程空中戦を考える必要がある」とし、「第5世代戦闘機では、先進的な配電システムとステルス性、それに射程距離の長いミサイルによって、先に敵機を発見し先制攻撃する必要があるが、Su-57のステルス性はF-35に劣るとされているため、F-35の方が敵機を先に発見できるだろう」とした。また、「米のAIM-120Dミサイルはロシアの同類のミサイルより射程距離が長いため、空中戦ではF-35の方が優位だろう」としつつも、「実戦ではそうとも限らない」と論じた。
記事は、「今のところ、中距離空対空ミサイルがステルス戦闘機に効果的に対応できるかどうかは疑問符が付く」と指摘。「第4世代戦闘機に合わせて設計されたミサイルでは、ステルス性の目標物を発見できない可能性があり、近距離から発射しても目標物に当たるとは限らない」としている。
また、別の要素として「スーパークルーズ」も考慮に入れる必要があるとした。「Su-57の第2段階のエンジンはスーパークルーズ能力を有しており、マッハ1.5前後になるが、F-35には厳格な意味でのスーパークルーズ能力はない」と指摘。「たとえ、Su-57が第1段階のエンジンを使用したとしても、その加速性能はF-35より上であるため、より早くミサイルを発射できる」と論じた。
このほか、「レーダー電子戦能力にも大きく左右される」と指摘。「強力なレーダーでいち早く敵機を発見しても、ロックオンすると相手に気付かれてしまい防御措置を取られてしまうが、低被探知(LPI)レーダー技術を使用すれば、ロックオンを気付かれることなく効果的に敵機を攻撃できる」とした。記事は、「対妨信能力や赤外線捜索追跡システムの性能も空中戦での結果に影響するため、結局のところ、Su-57とF-35の空中戦は不確実性で満ちており、優劣は非常に細かな技術的な差で決まるが、この差異は公開されていない」と、明確な結論を避けた。(翻訳・編集/山中)
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