「日本は戦後67年間、人命が戦火で失われなかった稀有な国」=平和体制堅持訴え―前国連大使

Record China    2013年4月11日(木) 18時43分

拡大

11日、兒玉和夫・前国連大使は日本記者クラブで講演し、「日本は戦後67年間、平和を維持し人命が戦火などで失われることがなかった稀有な国である」と強調、この体制を堅持すべきだとの考えを示唆した。

(1 / 2 枚)

2011年4月11日、兒玉和夫・前国連大使は日本記者クラブで講演し、「日本は戦後67年間、平和を維持し人命が戦火などで失われることがなかった稀有な国である」と強調、この体制を堅持すべきだとの考えを示唆した。

その他の写真

兒玉氏の講演要旨は次の通り。

第二次大戦後、世界各地での戦乱や体制変化などにより膨大な人命が失われた。日本は戦後67年間、平和国家を構築・維持してきた。人類の歴史上、(長期にわたり)人命が戦火などで失われることがなかった稀有な国である。これに対し国連加盟各国は高く評価し、対日信頼度が高い背景となっている。

国連では、「力」と「国益」の概念に対し自由、民主主義、平等といった「価値」が高まりつつある。「アラブの春」は米オバマ政権の「価値重視」外交が共鳴して生まれた。リベラルで多様的価値を重視しているオバマ政権は残りの任期中に民主的な価値を世界に広めるだろう。

国際的な平和と安定に資する国連の役割は、国家主権平等原則と安保理常任理事国(米、英、仏、中国、ロシア)の拒否権保持との妥協によって成立している。今年3月、アフリカ中部のコンゴに展開中のPKO=平和維持活動部隊に、反政府武装勢力の無力化や武装解除を任務とする強制力を持った戦闘部隊「介入旅団」を組み込む決議案を全会一致で採択したことや通常兵器の国際取引を規制する武器貿易条約(ATT)が国連総会で採択されたことは、国連における新たな進展として注目すべきだ。(取材・編集/HY)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携