「韓国の書院」世界遺産登録めぐり中韓ネットが対立「中国の文化財を略奪した」「漢字を使ってる日本は?」

Record China    2019年5月16日(木) 20時30分

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15日、韓国・中央日報は「韓国の書院」のユネスコ世界文化遺産登録が確実視される中、中国メディアが詳細に報じたことで「文化財の略奪だ」という声も出ていると伝えた。写真はユネスコ本部。

2019年5月15日、韓国・中央日報は、朝鮮時代の教育機関・書院9カ所が「韓国の書院」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されることが確実視される中、中国紙・環球時報がこれを詳細に伝えたことで、中国内で反発の声が出ていると伝えた。

韓国文化財庁は、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が「韓国の書院」について、登録するよう勧告したと発表した。異変がない限り6月30日にアゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で、登録が決定される。

中央日報によると、これを受け環球時報は「韓国がまた世界遺産登録を申請!今度は中国と本当に大きな関係がある」と題した記事で、「韓国の書院」について詳しく伝えたという。同紙は、韓国が2015年に書院を世界文化遺産に推薦したが、翌年4月に自主的に撤回したことを紹介。その理由について「ユネスコが当時、韓国の書院と中国・日本の書院の違いを把握できなかったため。書院周辺の景観が文化財区域に含まれなかった点も、当時は問題と指摘された」とし、「韓国のその後の努力により、登録成功の可能性が強まった」と説明したという。

ただ、中国には岳麓(がくろく)書院、白鹿洞(はくろくどう)書院、嵩陽(すうよう)書院、応天府(おうてんふ)書院という四大書院があり、「書院は古代中国独自の文化教育機構だった」「中国人にとって最もなじみのある場所だ」とも主張している。

中央日報は、2005年に江陵(カンヌン)端午祭がユネスコ人類無形文化遺産に登録された際、中国では「韓国が中国の端午節を奪った」という反感が出たことに言及し、今回の環球時報の報道について「中国世論を刺激しうる」と懸念を示している。すでに中国のネットユーザーの一部からは「韓国がまた中国の文化財を略奪した」という表現も出ているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「中国はこういう文化財を全部破壊したじゃないか」「自分たちが歴史を否定しておいて、今になって何が略奪だ」「中国にけちをつけてくる資格はない」「大気汚染は韓国のもので、文化財は中国のものだと言うのか?」「それを言うなら中国の仏教や寺は全部インドに帰属させるべき」「じゃあ今でも漢字を使ってる日本にロイヤルティーを要求すれば?急に何を言ってるんだか」「『韓国の』書院なのに、それがなぜ『奪った』ことになるんだ?そんなに大事なら、中国の書院も登録してもらえばいい」など、中国への反発コメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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