ハンガリー観光船沈没への文大統領の対応は遅過ぎた?韓国でまた問題に

Record China    2019年5月31日(金) 16時20分

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31日、韓国・ノーカットニュースは、ハンガリーの首都ブダペストで起きた、韓国人観光客33人の乗った観光船が沈没した事故をめぐり「事故発生から4時間後に文在寅大統領が初の指示、果たして遅かったのか?」と題する記事を掲載した。写真は文大統領。

2019年5月31日、韓国・ノーカットニュースは、ハンガリーの首都ブダペストで起きた、韓国人観光客33人の乗った観光船が沈没した事故をめぐり「事故発生から4時間後に文在寅(ムン・ジェイン)大統領が初の指示、果たして遅かったのか?」と題する記事を掲載した。

今回の事故により、韓国人観光客7人が死亡、21人が行方不明となっている。記事によると、韓国大統領府関係者は30日、事故発生後に文大統領が初の指示を出すまでのタイムテーブルを公開した。それによると、事故は日本時間の30日午前4時5分ごろに発生したが、現地の韓国公館は約1時間後の午前5時ごろに事故の事実を知った。それから約10分後には駐ハンガリー韓国大使に報告、現地の非常対策班が稼働した。その後、午前5時45分には外交部本部の海外安全企画官室に事故状況が報告され、即座に大統領府危機管理センターなどの関連機関に伝えられたという。同関係者は「外交部から報告を受けた後、最短時間で大統領への報告が行われた」と説明した。

同関係者は大統領が報告を受けた具体的な時間を公開していないというが、記事は「午前5時45分から大統領が初の指示を出した午前8時の間に数回にわたり報告されたとみられる」と予想している。

文大統領は午前8時ごろに「可能なすべての資源を総動員した救助活動」「康京和(カン・ギョンファ)外相を本部長とする中央対策本部の設置」「ハンガリー現地への迅速な対応チームの派遣」などの内容の緊急指示を出した。

しかし、事故発生から4時間後、韓国に事故の状況が伝えられてから約2時間後に文大統領の指示事項が発表されたことについて、一部からは「対応が遅れたのではないか」と指摘する声が上がっているという。これに対し同関係者は「事故発生直後に大統領が指示を出すことはできず、被害規模を把握する最低限の物理的時間が必要だ」とし、「現地が深夜だったことを考えると、措置は非常に迅速だった」と反論した。さらに「本質は大統領への報告時刻ではなく、今は捜索と救助、事故の収拾が急務」と強調したという。

韓国では14年4月に旅客船セウォル号沈没事故が起きた際、当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領の「空白の7時間」が大きな問題となった。そのためこの記事も大きな注目を集めており、コメント欄には「4時間は明らかに遅過ぎる」「4時間何をしていたかを明かせないなら朴前大統領と同じ」「ゴールデンタイムを逃し、4時間後に指示する国を安全な国と言えるの?」「被害者らは水の中で4時間耐えられる?可能な資源とは何?現政権の自画自賛にはあきれる」「文大統領がハンガリーの大統領に迅速な救助を要請するのが正しい状況だったのに。外交的努力を下の人たちに指示したことは常識的に納得がいかない」「大統領への報告時刻は重要じゃないだって?朴元大統領の時にさんざん騒いでいた人たちが言うことか?」など、対応に不満を示す声が寄せられている。

一方で「国内で起きた事故と海外で起きた事故を比べるのは無理がある」と指摘する声や、「海外で起きた事故に4時間で指示を出すのは早い方。やっぱり文大統領は信頼できる」と称賛する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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