「中国の農業革新は世界の貧困を救う」、ビル・ゲイツ氏が中国の先進技術に期待―中国メディア

Record China    2013年3月29日(金) 18時29分

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28日、人民日報はビル・ゲイツ氏が世界の食料問題に関して書いた文章を掲載した。写真は江蘇省南京市の農家。

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2013年3月28日、人民日報はマイクロソフトの会長でビル&メリンダ・ゲイツ財団共同議長でもあるビル・ゲイツ氏が世界の食料問題に関して書いた文章を掲載した。以下はその内容。

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1968年、当時中学生だった私はPaul R. Ehrlichの著書『The Population Bomb』に大きな影響を受けた。この本は冒頭で「全人類を満腹にさせる努力はすでに失敗した。1970年代には億万人が飢餓で命を落とす。今からどんな速成事業を始めても何の役にも立たない。世界の死亡率の大幅な上昇はすでに確定している」としていた。当時私は農業についてごくわずかしか知らなかったが、人類の直面する巨大な試練に驚き怪しみ、人類はこの不運を避けられるだろうかと心配し続けた。

幸いなことに、この恐ろしい予言は外れた。私たちは世界の農業の天才数人による革新にかなり感謝しなければならない。米国のノーマン・ボーローグや中国の袁隆平(ユエン・ロンピン)といった農業科学者は新品種の小麦、水稲、トウモロコシを開発し、20世紀の「緑の革命」を主導した。この革命によって食料生産量は世界規模で3倍から4倍に増加した。

だが緑の革命の成果は世界の隅々にまで行き渡ったわけではない。アフリカの単位面積あたり食料生産量は依然低いレベルで上下し、気候変動は熱帯地帯での水害や極端な干ばつを頻繁に発生させ、現地の食料生産にさらなる打撃を加えている。今日でもなお世界では10億人以上が飢餓と貧困にあえいでいる。ゲイツ財団は新たな緑の革命をアフリカに引き入れることのできる革新的方法を探り続けている。

私たちにとって中国は農業分野の重要な協力パートナーの1つだ。中国は自国の農民の食糧生産量の増加、貧困からの脱却と富裕化を支援する上で豊富な経験を持つだけでなく、水稲の品質改良でも世界をリードしている。私たちは中国農業科学院と「緑色超級稲」の研究・開発協力を行っている。この水稲の新品種は化学肥料や水資源への依存度が比較的低く、すでに現在アフリカや南アジアのいくつかの国々で試験を行っている。現地の小規模農家はすでに「緑色超級稲」によって20%増産目標を達成した。試験田を視察して帰ってきた同僚は、現地の農民が豊作となったもみを手に「まったくもって天からの贈り物だ!」と感動して言うのを見たという。そして科学研究者はこれが中国の農業革新が世界にもたらした贈り物であることを知っている。

中国は先進の水稲技術以外に、DNAシークエンシング技術でも世界を助けることができる。中国の科学者が指導するDNAシークエンシング技術は食糧の大幅な増産を後押しするうえで潜在力を深く備える。想像してみるといい。かつて私たちは大きな公共図書館で、カード目録を使っておびただしい数の本の中から文献を探し、さらに1枚1枚ページをめくって必要な情報を探し求めた。今では必要な情報がどの本のどのページにあるのかを直接、しかも精確に把握することができる。これがつまり神秘的なDNAシークエンシング技術であり、植物の品種改良のスピードを著しく高めることができるのだ。私たちは中国トップレベルの科学者たちとの協力を通じて、全世界の最も貧しい人たちがこの神秘的な技術の恩恵を受けられるようになることを大変期待している。

私は中国との協力への希望に満ちている。中国の革新的技術がアフリカの発展の重要な助けとなり、アフリカの人々が健康で生産的な生活を送れるようになることを期待している。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)

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