Record China 2013年3月7日(木) 11時31分
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6日、福島第一原発事故による放射能汚染を恐れた日本人男性が、当時7歳の娘を連れて台湾に移住。男性の妻は娘を取り戻すべく、夫の親権停止を求めて台湾の裁判所に訴えた。写真は福島原発事故について伝える中国メディア。
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2013年3月6日、台湾紙・聯合報によると、東日本大震災による福島の原発事故が原因で、ある日本人男性が11年11月に当時7歳の娘を連れて台湾に避難した。男性の妻は「娘を日本に返せ」と夫の親権停止を求めて訴えたが、台湾の法廷はこれを退けた。中国新聞社が伝えた。
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男性の妻によると、一家は被災地近くに住んでいた。原発事故後、男性は「日本は終わった」と言い、大量のミネラルウォーターや米を購入。さらに、仕事をやめて台湾に移住すると言い出したが、家族や親せきは猛反対。すると男性は、妻が相続した父親の遺産2000万円を勝手に持ち出し、娘を連れて台湾に移住したという。
12年2月、妻は娘の様子を見るために台湾を訪れた。友達も家族もおらず、一人ぼっちの娘を見た妻は「娘を日本に連れて帰る」と夫に訴えたが、夫はこれを拒絶。そこで妻は夫の親権停止を求める訴訟を起こしたが、夫は「訴訟を取り下げないと、今度はフィリピンに移住する」と妻を脅したという。
娘は現在9歳。台中市の小学校の3年生だ。同校の校長は彼女について「適応能力が高く、中国語も上達。友達も多く、前学期は模範児童に選ばれている」と話している。台中市地方裁判所の判事は「学習状況や生活状況からみて、女児が良好な環境下で育てられているのは明らか」として、妻の訴えを退け、「毎月の面会は許されるが、夫の許可なしに女児を日本に連れて帰ってはならない」との判断を下した。
男性は「妻も台湾に移住して欲しい」と話す。「娘が大学生になれば、自分でどうするか決めさせる」とも。男性は今後、台湾で移住仲介の会社を設立し、彼のように日本から台湾へ避難する人のためのコーディネーターとして働きたいと話している。(翻訳・編集/本郷)
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