福田康夫元首相「中国の経済発展は速さから質へと転換」―中国メディア

Record China    2019年3月29日(金) 12時50分

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28日、中国中央テレビは、ボアオ・アジア・フォーラムに出席した福田康夫元首相へのインタビューについて伝えた。写真は福田元首相。

2019年3月28日、中国中央テレビ(CCTV)は、海南省海南省瓊海市博鰲(ボアオ)鎮で26日に開幕したボアオ・アジア・フォーラムに出席した福田康夫元首相が、「ここ数年での中国に対する最も大きな印象は、経済発展がスピードから質へと転換していること」と述べたと伝えた。

番組では、福田氏が10年から18年までボアオ・アジア・フォーラムの理事長を務め、今年は理事長を退任後、諮問委員会主席として初めて参加したことを紹介。福田氏は、「十数年前にボアオに来たときは会場も割と小さく、周辺には大きなゴルフ場があるくらいで他には何もなかったが、今では空港や高速鉄道まであり、ボアオは劇的な変化を遂げた」「10年前、私がボアオ・アジア・フォーラムに参加した時、招待客の規模はだいたい1500人前後だったが、今ではさらに大きな規模になった。今のボアオ・アジア・フォーラムの発展は、中国経済発展のおかげ」などと述べたという。

番組は福田氏を「ボアオの、そして中国の古き友人」と形容。福田氏が「ここ数年の中国経済の発展が極めて速く、人口は多いものの経済成長率が非常に高く、経済成長の絶対値が非常に大きく、毎年7%前後の成長を遂げており、これは10カ国の成長率に匹敵する」と述べたことも伝えた。

また福田氏は、「経済を拡大させるだけではだめで、経済発展の内容と質も重視するべきだ。中国政府は今まさに経済発展の質を向上させていることがよく分かる」とも語った。中国政府による経済成長のための政策については「外商投資法」を挙げ、「この政策が経済発展の質をさらに高めるものだ。ずっとこの政策に注目してきた」とした。このほか、「中国ではさまざまな分野で変化が見られており、これらの変化は中国がさらなる高度化を行うのに利する」との見方を示したという。

さらに、「これらの変化がなければ、中国経済は単に大きさが変わるだけだ。中国がこれらの高度化政策を取れば、中国はますます国際社会から高い評価を得る大国となるだろう」と語ったという。

日中関係については、「確かに現在、改善してきているが、こうした関係は表面的な友好にとどまるべきではなく、さらに深い交流と相互理解が必要」との見方を示したという。(翻訳・編集/山中)

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