わがSu-57戦闘機は米F-22、F-35を超越、中国J-20など語るに及ばず―ロシア

Record China    2019年3月27日(水) 16時10分

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中国メディアの新浪網によると、ロシアでは自国開発のSu-57戦闘機が米国のF-22をも超越した戦闘機とする主張が多く出ている。中国のJ-20戦闘機は比較の対象にもなっていないという。写真はJ-20。

中国メディアの新浪網は2019年3月26日付で、ロシアでは自国が開発したSu-57戦闘機が米国のF-22やF-35を超越した戦闘機とする主張が多く出ていると紹介する記事を掲載した。中国のJ-20戦闘機は比較の対象にもなっていないという。

Su-57はロシアのスホーイ社が開発した多用途戦闘機。高いステルス性を持ち最高速度はマッハ2とされる。2017年に呼称をSu-57と正式決定したと発表される前には、開発計画名を使ってPAK FAと呼ばれることも多かった。

Su-57の開発担当者は過去にも、米国のF-22やF-35よりも優秀と述べていた。ロシアのプーチン大統領は19日、Su-57について「前途ある航空システムであり、われわれにとって最良の戦闘機であり、また、世界で最も優秀な戦闘機。戦術や技術指数、搭載兵器のどれを見ても最良。いかなる戦闘機もわれわれの飛行機(Su-57)のようには飛べない」と述べた。

Su-57はシリアでのテロ勢力との戦いに投入されたが、その目的には性能の試験があったという。スホーイ社の開発責任者は、Su-57と比べれば、F-22は地上攻撃力に欠けると主張。F-22は当初、米軍の考え方にもとづく制空戦闘機として設計されたので空中性能はよいが、Su-57は最初から多用途戦闘機として設計されたので、対空作戦だけでなく、幅広い用途に利用できるという。

スホーイ社関係者はさらに、Su-57は加速性能が優秀であり、米国のF-22やF-35は機敏な飛行の点で、Su-57にはかなわないと主張した。

Su-57、F-22、F-35さらに中国のJ-20戦闘機は、ステルス性や高度な火器管制能力を備えていることから、第5世代ジェット戦闘機と呼ばれることが多い。新浪網記事によると、ロシアでは第5世代戦闘機のランキングが発表されたことがあるが、1位を自国のSu-57として、2位をF-22、3位をF-35とした。J-20は、言及すらされなかったという。

記事は改めて、ロシアでのSu-57への評価を批判。中国の専門家は早くから、Su-57のステルス性能はJ-20の10分の1にも満たないと指摘しており、Su-57が夜間飛行をする際に、兵器を機体下に吊るしていた写真も出回ったとして「同機が抜きんでたステルス性を示したことはない」と論じた。

ステルス機は通常、ミサイルや爆弾などの武器を機体内のウェポン・ベイ(爆弾槽)に格納して飛行する。機体外に露出した武器はレーダーの電波を反射してしまい、ステルス性を打ち消してしまうからだ。ただ、Su-57が兵器を機体下に吊るしていたとされる件については、ステルス性を気にする必要のない飛行において、搭載兵器を増やすためだったとの解釈も可能であり、新浪網記事の主張の妥当性には疑問も残る。(翻訳・編集/如月隼人

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