Record China 2013年2月24日(日) 15時50分
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22日、中国でスマート端末の値下げ競争が始まっている。写真は江蘇省南通市の家電量販店。
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2013年2月22日、中国でスマート端末の値下げ競争が始まっている。中国移動(チャイナモバイル)広東公司はこのほど、画面サイズ3.5インチ、1GHzのプロセッサを搭載したカスタマイズ携帯を打ち出した。本体の小売価格はわずか299元(約4500円)。他の通信キャリア(中国電信と中国聯通)も600〜700元(約9000〜1万500円)以下の低価格スマートフォンに重点を置くことを宣言している。第一財経日報が伝えた。
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中国の端末メーカー・酷派の李旺(リー・ワン)常務副総裁は「低スペックだけでなく、高スペックの端末でも低価格競争が始まっている。当社の4コア5インチ携帯は50万台売らないと利益にならないほどの低価格で、利益は最低限に抑えられている。ここ3年は携帯業界の再編の時期だ。遅れをとらないためには通信キャリアにぴったり歩調を合わせ、大衆市場に重点を置くことが最良の選択と思われる」と語った。
▽シェア拡大に狙い
端末メーカーの中興通訊、酷派は21日、中国聯通から4コア5インチの3Gスマートフォンを発売した。価格は1000元(約1万5000円)台で、同スペックで比べると他社よりも500元(約7500円)ほど安い。
李常務副総裁は「スマートフォン価格を1000元台に抑えるのはどのメーカーにとっても難しい。昨年上半期に4コア端末が出始めてから、携帯メーカーはチップとディスプレイの争奪戦に突入した。コスト削減は厳しい状況だ」と話した。
価格の値下げには2つの理由があるという。1つは通信キャリアからのスマートフォンに対する補助金政策があったため。もう1つは、廉価な端末を大量に販売して利益の可能性を広げることが国産携帯にとって現実的なやり方だからだ。何といっても、1種類の携帯電話で成功したアップルのような例はまれだ。
一方で業界関係者は「1000元台のスマートフォンを出しているメーカーのほとんどは、通信キャリアからの補助金に大きく依存しており、このやり方は長続きしない」と指摘する。中国聯通もこのほど、1000元台のスマートフォンの通話料補助金を徐々に引き下げる方針を明らかにした。このことは間違いなく多くのメーカーに影響をもたらすだろう。
某携帯メーカーの責任者は「通信キャリアの端末補助金は相当の規模に達しており、スマートフォン市場を推進するには十分だ。携帯電話の販売チャネルにおいて、キャリアチャネルとオープンチャネルはある程度融合しており、いまさらキャリア抜きにメーカーが生存していくのは難しい。独自チャネル開拓の目的はキャリアとの交渉における切り札を増やすためだ」と語った。
▽サムスン・アップルも低価格端末を発売
外資メーカーによる低価格端末の販売も国産携帯の価格低下の一因となっている。アップルは夏ごろに2000元(約3万円)前後のiPhone製品を発売すると報じられている。サムスンも低価格フィーチャーフォン「REX」を発表した。業界関係者は「海外メーカーが低価格製品を打ち出したことで、国産携帯の生存空間が圧迫されつつある。機敏に対応し、シェアを拡大することが、今年の携帯メーカーの重点となるだろう」と指摘する。
中興通訊の何士友(ホー・シーヨウ)副総裁は「国産携帯のメリットはスピードと価格だ。われわれは焦点をしぼり、差別化を図り、いち早く発売にこぎつけ、サムスンなどの海外ブランドと同時期にデザインやハードウェアが同水準の端末を発表しなければならない」と指摘。「中興は昨年様々な困難に見舞われた。今年は一部の機種を縮小・減少し、ユーザーエクスペリエンスを強調する。こうすることで、ミドル・ハイエンド携帯、さらには高級携帯におけるシェアを高めることができる。サムスンも低価格端末に力を入れている。われわれもミドル・ハイエンド・高級携帯方面に圧力をかけていかなければ、生存空間はますますなくなってしまう」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/TF)
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