両親からの結婚圧力、日中独身男女の対処の違いは?―中国メディア

Record China    2013年2月19日(火) 6時7分

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17日、未婚の男女にとって、年越しで帰省した際に両親、親戚、友人から「なんでまた1人で帰ってきたの?」と立て続けに問い詰められることは避けられない。写真は浙江省嘉興市で行われたお見合いイベント。

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2013年2月17日、未婚の男女にとって、年越しで帰省した際に両親、親戚、友人から「なんでまた1人で帰ってきたの?」と立て続けに問い詰められることは避けられない。「中国式結婚圧力」が心理的ストレスをもたすことは言うまでもない。男友達や女友達に金を払って一緒に帰省してもらい、その場をしのぐこともよくあるやり方となっている。新華社通信(電子版)と北京晩報が伝えた。

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この時期、結婚適齢期を迎えた未婚の男女は結婚圧力への対応策を2、3個用意しなければ、実際帰省する勇気も出ない。今年、ある人の考え出した攻略は「神返答」として多くのネットユーザーから高く評価された。「私が今日北京に帰ると聞いて驚き、家族全員が『いつになったら結婚相手を連れてくるの』攻撃を開始したので、落ち着いて奥の手を使った。『私の相手はまだ離婚していないの』。みんな顔を見合わせて長いこと沈黙した後、『別れなさい』と別の説得を始めた。私はすぐに承諾し、包囲網突破に成功した」。多くのネットユーザーが「この手段は有効だ。ただ殺傷力が強すぎるので、この刺激に両親は耐えられないのではないか」としている。

実際のところ、親戚や友人による質問攻めへの対処は容易だが、両親が口に出さずとも落胆して顔を曇らせることへの懸念の方が、抗いがたい「中国式結婚圧力」となっている。「結婚圧力」を受けた未婚の男女は「結婚防衛戦」に打って出ざるを得ないというのが普遍的な社会現象となっている。苦しい戦いの中で彼らは「腹背に敵を受ける」。1つには、いつになっても現れない「伴侶」を人の海の中から探す努力をしなければならない。もう1つには、より切実なことに両親の「結婚圧力」を何とかして防ぎ止めなければならない。

日本社会はすでに深刻な少子高齢化に突入しているが、結婚適齢期の男女の結婚に対する姿勢は消極的なものが多い。こうした「どう言われようと、私は結婚しない」という揺るぎない姿勢に、結婚圧力をかける側の多くの両親が次第に意気消沈してもいる。最近人気の出たテレビドラマ「結婚しない」には、この問題がよく反映されている。

東京のある結婚情報サービス会社が結婚適齢期を過ぎた未婚の子を持つ両親に対して行った調査では、子について「結婚すべき」と回答した両親はわずか39.8%だった。1993年の同様の調査での92.5%と比べると激減だ。未婚の子と結婚の話題について話し合うかとの質問では、「消極的」「否定的」「全くしない」との回答が母親では48%、父親ではさらに多く69%に上った。このほか、未婚の子の内心を両親がどれだけ理解しているかを把握するための「子の独身問題をどう見ているか」との質問では、32.3%の両親が「条件の悪くない相手に出会う機会はあっても、理想の相手ではないのだろう」と回答。次に多かったのが「結婚する必要を感じていないのだろう」で32%に達した。

つまり1つには日本では結婚適齢期を過ぎた未婚の男女が独身を貫く腹を決めていること、もう1つには結婚問題について両親と子の間のコミュニケーションが実に難しいため、結婚圧力をかけることをあきらめられない両親は自らが動き、子に代わって満足のいく相手を探すほかないのだ。こうした70代の高齢者の間で、「子に代わってお見合いをする」パーティーが流行し始めている。

こうしたパーティーは両親たちのみで行うお見合いだ。両親たちはパーティー開始前に、主催者がまとめた学歴、職歴、収入、婚姻状況など他の参加者の子たちの状況を熟読し、開始当初から狙いを定めて相手側の両親と条件を基にコミュニケーションを図り、縁談をまとめようとする。

時代の変化が結婚に関する選択に影響を与えているのは確かだ。だが中国であれ日本であれ、人生の伴侶を真剣に選ぶことは間違ってはいないはずだ。ごまかさずに、真摯に両親とコミュニケーションを図ることは、様々な人気の「結婚圧力対策」を学ぶことよりもずっと役に立つことかもしれない。少なくとも、互いをより良く理解することができるだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)

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