中国人の中国人への信用度が悪化、7割が「知らない人は信用しない」―中国シンクタンク

Record China    2013年2月18日(月) 22時5分

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17日、中国社会における全体的な信用度が落ち込んでいる。中国のシンクタンクが行った調査では「知らない人は信用しない」とする人が7割に上った。写真は旧正月帰省で混雑する中国各地の鉄道駅。

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2013年2月17日、中国青年報によると、中国社会における全体的な「信用度」が落ち込んでいる。中国の最高学術機関・中国社会科学院が調査を行ったところ、「大多数の人は信用できる」とする人は半数に満たず、「知らない人でも信用できる」という人は3割だった。

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中国社会科学院社会学研究所は北京、上海鄭州武漢広州など主要7都市で1900人を対象に人間関係などに関する調査を行い、その結果を「中国社会心理状態研究報告書2012−2013」としてまとめたが、それによれば、「知らない人は信用しない」と回答した人は7割を超え、相手の階層や業種が異なるほど信用しない傾向が強かった。

調査は2000人に満たないものの、社会一般における人間関係の信用度がこれほど低いことを明らかにする調査結果は、大きく変わりつつある現代社会の各方面に大きな衝撃を与えている。都市化が進んだことで隣に誰が住んでいるか知らないことも多くなり、粉ミルク汚染事件や染色マントウ事件、下水油事件など数々の食品偽装が消費者の食への信用・信頼性を大きく損ねたほか、政府関係機関の情報透明性の低さも影響しているとみられる。

2012年11月に起きた大雪で北京市と河北省張家口市を結ぶ国道が走行不能に陥った際、北京市延慶県の地元自治体が閉じ込められたドライバーに暖かい弁当を差し入れしたところ、多くのドライバーが「だまされるのではないか」との思いから窓を開けず、差し入れを受け取らなかったという。(翻訳・編集/岡田)

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