中国満州族が、自らのルーツを探り始めた―米紙

Record China    2013年2月3日(日) 21時37分

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1月30日、米紙ロサンゼルス・タイムズが、かつて中国を統治していた満族(満州族)のルーツを探る人が増えつつあると報じた。写真は瀋陽市にある世界遺産・清昭陵で再現された清朝時代の式典。

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2013年1月30日、米紙ロサンゼルス・タイムズは、かつて中国を統治していた満族(満州族)のルーツを探る人が増えつつあると報じた。環球時報(電子版)が伝えた。

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満族は、中国を統治支配した最後の民族であり、清朝(1644〜1912年)を設立した。満族のエホナラ氏として最も著名な統治者には、清末期に中国を実質的に統治した西太后がいる。

それから1世紀を経た現在、満族は彼らのルーツを探る旅を始めた。ある大学では、消滅の危機に瀕する満州語の研究を始めた。他にも満族の舞踊や食べ物、音楽を研究するクラス、インターネットフォーラムまで存在する。また、満族の姓を名乗る人も多く現れ始めた。

現在、満族人は中国各地で生活しており、若干容貌が異なる他は、漢族と差はほとんどみられない。29歳の葉明(イエ・ミン)さんはインターネット上に満族に関するフォーラムをつくり、参加するユーザーは1万7000人に上る。「現在は中国の経済や政治情勢が安定しているので、ルーツを探るゆとりがあるのだろう」と葉さんは語る。

河北省出身の馬宝和(マー・バオホー)さんは、大学で少数民族の同級生と知り合い、満族の文化に興味を抱いた。人々が満族の同級生に満州語について尋ねているのを見て、自分も満州語を勉強しようと思ったという。現在、北京の中央民族大学とその他一部の学校では満州語のクラスがある。政府も満族の文化が消滅するのを防ぐため、かつて古代満族が集住していた地域の学校に満州語のクラスを開いている。(翻訳・編集/中原)

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