「李明博政権の幕引きを演出」「韓国も宇宙倶楽部の仲間入り」=初のロケット打ち上げ成功―中国メディア

Record China    2013年1月30日(水) 19時41分

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30日午後4時(現地時間)、韓国が初の宇宙ロケット打ち上げに成功した。中国メディアはこれを受けて、「韓国も宇宙倶楽部の仲間入りを果たした」と伝えている。

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2013年1月30日午後4時(現地時間)、韓国が初の宇宙ロケット打ち上げに成功した。同国南部の宇宙センターから飛び立った「羅老(ナロ)号」。過去に2回、打ち上げに失敗しており、3回目にして初の快挙となった。発射9分後に目標の軌道に入ったことを確認している。

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羅老号はロシアとの共同開発で、2009年と2010年の2回、打ち上げを試みたが失敗に終わっている。今回の打ち上げに際しては、「技術面での問題は解決し、準備が整った」と当局からの発表があった。これを気にさらなる宇宙開発計画を進める韓国は、2021年までには純国産のロケットも開発する方針だ。

これまで自国からのロケット打ち上げに成功しているのは、米国・ロシア・中国・日本・フランス・インド・イスラエル・イラン。中国のニュースサイト・チャイナネットはこれを受けて、「韓国も宇宙倶楽部の仲間入りを果たした」と伝えている。

また、ロケット打ち上げ成功を喜ぶ韓国のお隣り、北朝鮮では折りしも、核実験と長距離ロケット発射実験の実施を予告している。韓国は昨年12月、北朝鮮が「銀河3号」の打ち上げに成功したことで極度に焦りを募らせていた。韓国のある専門家も、自国のロケット関連技術については「北朝鮮より5〜7年は後れている」との見解を示している。李明博政権成立以来、2度の打ち上げに失敗してきた羅老号が今回ついにその汚名を払しょくしたことについて、中国の中国新聞社は「これをもって李大統領の華々しい退任を演出し、韓国を“準”大国の位置に押し上げることができた。北朝鮮との対話においても、より多くの切り札を握ることになる」と報じている。

5年という任期中、これといった大きな収穫を得なかった李明博政権。親族の収賄問題なども浮上する中、政治生命を賭けた最後の一手は成功裏に終わった。しかし、朝鮮半島問題に詳しい中国中央党校国際戦略研究所の張[王連]瑰(ジャン・リエングイ)教授は、「羅老号の打ち上げ成功は、北東アジア情勢にさほど大きな衝撃はもたらさない。周辺国家ではすでに同等の技術が出揃っているからだ」との見解を示している。(翻訳・編集/愛玉)

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