ロシアが中国への安定的なエネルギー資源供給国に―露メディア

Record China    2013年1月30日(水) 13時22分

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26日、露ラジオ局・ロシアの声は、同国が今後、「中国に対する安定的なエネルギー資源供給国になるだろう」と報じた。ロシアにとっても資源販売市場の拡大につながり、相互にメリットがあるという。写真はロシアからの給油管が経由する黒龍江省漠河県の中継所。

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2013年1月26日、露ラジオ局・ロシアの声は、同国が今後、「中国に対する安定的なエネルギー資源供給国になるだろう」と報じた。ロシアにとっても資源販売市場の拡大につながり、相互にメリットがあるという。28日付で環球網が伝えた。

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中国・中央財経大学のエネルギー専門家・童偉(トン・ウェイ)氏は、中国におけるロシアからの石油輸入量は、7年後には現在の2倍以上になると予測する。また、別の専門家は石油と天然ガスについて、中国ではそれぞれ需要の約4分の1相当が供給不足となっており、エネルギー関連の輸入依存度は今後さらに大きくなると指摘する。

こうした状況に対し、露エネルギー・ファイナンス研究所のウラジミール・フェイギン所長は「中国は安定的かつ多様なエネルギー供給元を求めている。政情に問題を抱える中東からは、安定的な輸入がますます難しくなっていくだろう。一方、ロシアは中国に対し長期にわたって石油を供給しているだけでなく、東シベリア-太平洋沿岸のパイプライン整備も完了したため、中国にとって非常に魅力あるパートナーとなった」と話す。さらに、ロシアは現在、東シベリアと極東地区で新たな石油資源の開発を探っているため、中国への供給量が増加しても問題ないだろうという。

ロシアは石油販売市場の拡大を求め、中国は供給源の多様化による安全な資源確保を望んでおり、フェイギン所長は「相互にメリットがある」と指摘する。

2012年、中国の石油輸入量は2億7100万トンに上り、需要の約半分を輸入に依存していることがわかった。一方、ロシアは、中国への石油供給国の中ではサウジアラビアとアンゴラに次ぐ3番目の位置を占めている。

専門家の指摘では、2020年になると石油需要の3分の2が輸入頼みとなる。その時には、ロシアが中国のエネルギー需要増を賄う最大の供給者となり、その石油輸出量は年間5000万トンにまで増加。中国への化石エネルギー供給国の中ではサウジアラビアに次いで2番目の大国になるだろうと予測している。(翻訳・編集/HA)

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