Record China 2019年2月18日(月) 8時40分
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16日、米軍事専門誌ディフェンスニュース(電子版)はこのほど、「中国に対する米国の最大の優位性が徐々に失われている」とする記事を掲載した。資料写真。
2019年2月16日、中国メディアの環球網によると、米軍事専門誌ディフェンスニュース(電子版)はこのほど、「中国に対する米国の最大の優位性が徐々に失われている」とする記事を掲載した。以下はその概要。
米国防総省の当局者は何年もの間、中国の軍事力の増大について警戒し、特に中国政府がどのように両国間の技術的ギャップを埋めたかに注目してきた。当局者や専門家はそれについて議論する時、米国は依然として重要な軍事訓練と作戦理論の分野でリードしていると指摘するのが常だ。中国の軍事に詳しい国際戦略研究所(IISS)のMeia Nouwens氏は「米軍が現時点で中国軍よりも優れている点は、理論や訓練、専門化に長く取り組んできたことであり、それを裏付けるための実際の経験がある」と指摘している。
中国軍の指導部はその欠点を認識しており、中国の当局者は訓練を改善する必要性についてオープンにしてきた。中国のある退役海軍士官は「中国の軍用機は他の国より進んでいるという見方を支持する人たちもいる。だが訓練のレベルを見れば、われわれはまだ(他の国と)同じレベルにはない」と指摘している。
中国の指導者が着手した一連の軍事改革が中国軍をより強力な勢力にする可能性があるとの評価は、少なくとも一部において、米国防情報局の見方と一致している。同局の幹部は、中国が技術に関して格差を劇的に縮小していることを認めた上で、「軍事力とは技術だけではなく、経験や指揮体制、訓練、熟練の度合いなどが関係している。中国はすでに、彼らが先進軍と見なすものをどのように鍛え上げるかの青写真を作成していると考えられるが、それには時間が必要だ」と指摘している。
どれだけの時間が必要かについて、アナリストらがそれを確定することは難しいが、中国軍は今後20年間で共同作戦が可能な勢力へと改革するだろうというのが共通認識のようだ。
その過程において重要なのが、技術と資金だ。IISSによると、中国の国防費の大部分は、海軍や空軍、そして宇宙やサイバー、人工知能(AI)などの最先端技術のイノベーションに投資されている。
Nouwens氏は「これが米国が注意深く見守るべきことだ」とし、「最も重要なことは、中国軍の指導部が、改善の必要性を十分に認識しているということだ」と指摘している。
中国の指導部は米軍を観察しそこから学ぶことを避けてはいない。中国のウォッチャーは「中国政府は米軍の活動を追跡している」と述べている。中国軍は1970年以来、対外的な衝突を経験していないため後れをとっている。だが中国が戦争を経験していないからといって学習していないと仮定するのは、幼稚で間違った見方だ。Nouwens氏は「中国軍は、他の国々の戦争から学んだ教訓を重視し、他国との共同演習を通じて平時でも経験を積んでいる」と指摘している。(翻訳・編集/柳川)
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