春秋時代の墳墓群から500点の出土品、墓の主は遺骨ごと盗掘に遭う―湖北省随州市

Record China    2013年1月24日(木) 17時3分

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21日、湖北省随州市曽都区で半年にわたり発掘が行われていた墳墓群の全容が明らかになった。

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2013年1月21日、中国・湖北省の地元紙、楚天金報によると、同省随州市曽都区で半年にわたり発掘が行われていた墳墓群の全容が明らかになった。

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同墳墓群からは春秋時代(紀元前770年〜紀元前403年)から後漢(25〜220年)までの貴重な青銅器が出土している。発掘現場は8mの深さまで掘られ、今月18日に行われた出土品の取り出し作業では、棺のふたが移動されていた。2000年以上の月日により、ふたの彩色は確認できないが、精巧な紋様や装飾からは当時の技術の高さがうかがえる。また、銘や花の紋様が刻まれた四角い青銅の缶や、珍しい形をした銅灯が発見された。

墳墓群は、2009年6月に同省博物館考古研究所が通報を受け、発掘を開始。その後、2012年6月に周辺の住民が不動産開発で立ち退いたため、建設前に大規模な発掘作業が行われた。現在までに墳墓65カ所が見つかっている。今回の発掘で青銅、陶磁器、玉などさまざまな材質の出土品が見つかり、その数は500点に上る。うち青銅器が半数以上を占めている。

副葬品から、墓の主は東周(紀元前770〜紀元前256年)の役人ではないかと思われている。遺跡から多くの副葬品が出土したが、主の遺骨は見つからなかった。専門家は、盗掘した何者かが、主が身に付けていたものを残らず盗むために、遺骨ごと持ち去ったと考えている。(翻訳・編集/内山)

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