中国で進行する史上空前の都市化と「下等市民」としての出稼ぎ農民―英紙

Record China    2013年1月25日(金) 11時0分

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22日、英紙タイムズは中国の都市化に関する記事を掲載した。中国の都市人口は農村人口を上回った。しかしその影には都市に住みながらも相応の対応を受けていない出稼ぎ農民が存在する。写真は旧正月の帰省をしようと大荷物を担ぐ出稼ぎ農民。

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2013年1月22日、英紙タイムズは中国の都市化に関する記事を掲載した。BBC中国語が伝えた。

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前回の中国国勢調査によると、中国の都市人口は初めて農村人口を上回った。2012年時点の都市人口は7億1200万人。2030年に10億人という目標もそう遠くはなくなっている。

もっとも中国の都市人口統計はある意味で虚偽の要素が含まれている。現在、2億5000万人の出稼ぎ農民が都市で暮らしている。彼らは都市住民でありながら戸籍は農村のまま。子どもの学校や医療保険などさまざまな面で差別され、まるで違法移民のような扱いを受けている。

彼ら出稼ぎ農民を本当の都市住民にすること。成功すれば世界の都市化の歴史において最大のプロジェクトとなる。しかし失敗すれば2億5000万人、あるいはそれ以上の農民たちは永久的に下等市民としての扱いを受けることになる。

出稼ぎ農民を本当の都市住民に変える道は極めて困難なものだ。もし3億人の出稼ぎ農民に各種社会福祉と保険を与えるには1500億ポンド(約20兆円)が必要と推測される。この数字だけでも課題の困難さがよくわかるだろう。(翻訳・編集/KT)

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